競走馬が原因で嫁の親父を訴えた有名コンサルタント「堀紘一」

社会週刊新潮 2015年2月12日号掲載

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 乾杯の音頭はジャーナリストの田原総一朗氏で、仲人が与謝野馨元財務相。2008年3月20日、日本を代表する経営コンサルタントの1人であるドリームインキュベータ会長・堀紘一氏(69)の長男の結婚披露宴には、政財界の大物たちが顔を揃えていた。だが、目下、両家には深くて暗い溝ができてしまったのだ。

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 堀氏の長男が結婚したのは、競馬界では知らぬ人のいない社台ファーム・吉田照哉代表(67)の長女だった。JRA関係者によれば、

「堀さんは、競馬の神様と謳われた大川慶次郎さんの勧めで二十数年前から馬主になり、吉田代表とも付き合うようになったのです。お互いの子供が結婚して、2人の絆はより強くなったはずですが……」

 両家の縁は競走馬が取り持ったわけだが、午年の昨年12月12日に突如、堀氏が吉田代表を訴えたのだ。

「吉田さんの社台ファームが、堀さん所有の育成馬を預かっていました。その馬の母親はアイアムカミノマゴ。重賞レースでも勝ち、生涯獲得賞金1億2739万円の名馬でした。その子も種付けの段階で将来を期待されていたが、生まれた後に白内障であることが発覚して、競走馬として登録できなくなりました」(同)

 競走馬は逞しい見た目とは違って病気などに弱く、デビュー戦を迎えることができない馬も少なくない。これは競馬界の常識だが、堀氏は“息子の嫁の親父”に対して3000万円の損害賠償を請求したのである。ご本人に理由を聞くと、

「この馬は保有せず、ゆくゆくはセリにかけて売却しようと考えていました。14~15頭の競走馬を保有しているが、経費の関係ですべての馬には保険をかけていません。ですが、“この馬には保険をかけよう”と考えて、社台ファームのマネージャーに電話でその旨を伝えました」

■3000万円の保険

 育成馬の価格は基本的に馬主が決め、年間の保険料はその約3%を支払うという。堀氏が続ける。

「社台ファームのマネージャーと相談して、3000万円の保険をかけることにしました。年間約100万円を支払う計算です。結局、失明しましたが、保険に入っていたので不幸中の幸いだと考えていました。それが保険には入っていなかったと言うのです」

 だが、吉田代表はこう反論するのである。

「保険加入馬主さんに書類を送付して、必要事項の記入後に返送していただきます。馬主さんからの返送がなければ、保険には加入しません。堀さんとは親戚ですから、なぜ裁判までするのかと思います。彼は優秀な経営コンサルタントなので、身内だから争わないという考えじゃないんでしょう。ちなみに、これまで保険の加入で、裁判になったことはありません」

 両者、一歩も譲らぬ構えなのである。が、板挟みになっている子供たちについては口を揃えて、

「子供たちとは、うまくいっています」

 馬が合わなくなったとはいえ、この先、苦楽を共にする夫婦のことを考えれば、裁判で白黒をつけるのが最善の策とは思えない。

「ワイド特集 苦楽のオセロゲーム」より