殺しのライセンスを持つ米の影の軍隊/『ブラックウォーター――世界最強の傭兵企業』

国際

 傭兵という言葉は古くて新しい。

 この本の主役、急成長を遂げたアメリカの傭兵企業「ブラックウォーター」の創始者エリック・プリンスは、ラファイエット公園の、独立戦争で米国側に立って戦った四人の傭兵像を引き合いに、「契約要員を戦場に送るという考え(略)は目新しいものではない」と述べている。

 だがこの本で描かれる現代の傭兵像はそうした「正義の傭兵」のイメージとかけ離れたものだ。九・一一の同時多発テロを機に交戦状態に入ったアメリカで「最大の受益者」となった影の軍隊は、虎視眈々とビジネスチャンスを窺う。

...

記事全文を読む