最大9人と同時通話ができる携帯電話「Pフォン」は入手超困難!

社会

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 携帯電話市場は、従来の電話会社やメーカーに加えて大手スーパーや家電量販店も参入してきたことで、ますます激化の様相を呈している。機能を制限する代わりに低価格にしているものから、多機能、高画質を売りにしたものまで様々だが、一般人には決して購入できない携帯電話があるのをご存知だろうか。

 その名は「Pフォン」。

 P=ポリス。つまり、警察官専用の携帯電話である。警視庁の全102署の地域警官全てに2010年から配備されている。また、私服警察官の捜査員は同じ機能を持つ「ポリスモード」という携帯電話を使用しているという。

 Pフォンやポリスモードは、一見したところ普通の二つ折りの携帯電話だが、いくつかの特殊機能がある。以下、警視庁の捜査の最前線を描いた『警視庁科学捜査最前線』(今井良・著)の記述をもとに解説してみよう。

 まず、5人同時通話可能という機能。例えば、警察官Aが持つPフォンで5人同時通話をしたとする。その相手の通話者の1人、捜査員Bのポリスモードにつなぐと、Bはさらに4人と通話ができる。つまりAは最大9人との同時通話が可能になる。

 また、メニュー画面で地図情報を選択すると事件現場の地図が表示され、他の警察官や捜査員の位置情報も確認できるという。緊急配備などの時には威力を発揮しそうだが、逆に万一逃亡犯に奪われたら大変だろう。

 ちなみに、これらは警視庁内部だけの通信ネットワークで結ばれていて、サーバーは警視庁通信管理運用センターが管理・適用している。

 このツールは捜査にかなり貢献しているようで、ある捜査員いわく、

「(Pフォンの)活用で捜査員と地域警察官がいち早く手配画像などの情報共有を図ることができる。犯人検挙へのスピードを上げることができるツールであることは間違いない」(同書より)

 警視庁に限らず、他の道府県警でも同様の機能を持つ専用端末が配備されているとのこと。

 当然ながら、これらはすべて非売品なので、どうしても欲しい人は、警察に就職するしかないのである。

デイリー新潮編集部