エンデの迷い道/『ミヒャエル・エンデが教えてくれたこと』

文芸・マンガ 2014年2月号掲載

 ミヒャエル・エンデという名前も『モモ』や『はてしない物語』という童話があることも小さいころから知っていた。しかし、僕が初めて触れたのは最近のことである。岩波書店による箱入りハードカバーの装幀は、その佇まいだけで創造力を刺激し、つい読んだつもりになっていたらしい。手を触れていただけだったことに気付いて、大人になって読むようになった。しかもまるで迷路の終着点で待っていたかのように出会った。それは四年ほど前のこと。僕は一冊の本を書いていた。

「人間は土地を所有することができるのか?」

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