先人たちの思索と真摯に格闘する/『ナショナリズムの復権』

社会

「六畳一間の被災者借りあげ住宅から、勤務先へかよった数カ月、ほとんどとりつかれたように文字を刻んでいた。確かに逃げまどい、住宅を探す日々は辛いものだったが、こうした状況で文字を書かずして、どうして丸山眞男を批判し、吉本隆明や柳田国男の言葉を写す権利があるか、そう思い続けていた」
『ナショナリズムの復権』という挑発的なタイトルの本の終わりに記された、ずいぶん「熱い」ことばである。その熱さは、3・11後の日本に対する切実な著者の問いかけゆえなので、けっして暑苦しくはない。

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