ミス・インターナショナル「筒井菜月さん」結婚 本人語る“アプリ”での出会い

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 世界中から愛されたダイアナ妃が、両親の離婚により寄宿学校で過ごすなど不幸な幼少期を送ったことは有名だ。筒井菜月さん(26)もまた、両親の離婚が原因で11歳から17歳まで軽井沢の児童養護施設で育った。

 アルバイトで高校の学費を稼ぎ、卒業後は40カ国を放浪。ただ、無為徒食のバックパッカーと違い、フィリピンでクラウドファンディングによって地域支援センターを設立するなど、確かな足跡を残す旅だった。

 2016年10月、菜月さんは、約2万人のなかから「ミス・インターナショナル日本代表」に選ばれる。翌年11月に行われた世界大会では第5位に入賞。「トップ5」として任期がもう1年延長されたのだが、そこで菜月さんは、

「世界大会が終わってすぐに婚活を始めました」

 お見合いに婚活パーティ、さらには男女の仲を取り持つスマホのマッチングアプリにも登録した。ミスの肩書を隠し、偽名で登録したものの、写真を見た世界中の男たちから10万もの「いいね」を獲得したのだとか。

 菜月さんが半年間の婚活で面会した男性は100人超。しかし、そのほとんどが“人生の伴侶”ではなく“遊び相手”を求めるものだった。婚活に疲れ果て、諦めかけたある日、ついにスマホ画面に“運命の男性”が表示された。

「数日前に先輩から“面白いお見合いアプリがある”と勧められ、試しに使ったら彼女が現れたんです」

 と語るのはその人、田島智也さん(32)である。派遣社員の教育支援などを手掛けるIT教育ベンチャー「manebi」の創業社長で、クライアント数は900社を超える。今は落ち着いた佇まいの智也さんだが、学生時代はギャル男でならしたのだとか。

 二人が“マッチング”された数日後の5月5日、レストランで初めてご対面。

「本当に写真の人が来るのかドキドキしました」

 と振り返る智也さんだが、

「タクシーで迎えに来てくれたり、お店にプレゼントを用意しておいてくれたり、細やかな優しさに感激しました」(菜月さん)

 1週間後、二人は軽井沢にいた。菜月さんが幼少期を過ごした児童養護施設のバーベキューパーティに招かれたのだ。智也さん曰く、

「彼女の歴史に触れた」

 実は智也さんも、11歳で父を亡くし、母子家庭で育つという辛酸をなめていた。ミス・インターナショナルとIT社長――華麗な経歴の二人だが、求める幸せは素朴だった。プロポーズするでもなく、自然と結婚が決まった。

 もっとも、この時点では菜月さんはまだ現役の“ミス”。そのため婚姻届提出は、ミスの任期満了直後の18年12月21日となった。

「新婚旅行はハワイに行きたいんです!」

 という菜月さんは、テレビ朝日系「新婚さんいらっしゃい!」に応募した。そして、書類選考、グループ面接、最終面接を経て、見事に収録までこぎつけた。はたしてハワイ旅行をゲットできたのか――結果は6月2日の放送をご覧あれ。

 奇遇にもこの日、二人の結婚式も執り行われる。

「知り合いの宝飾職人さんに指輪の制作をお願いしたのですが、実はその方、王室・皇室のジュエリー制作に携わる職人さん。今回、指輪だけでなく、ダイアナ妃が結婚式で着用したものと同じデザインのティアラもご厚意で作ってくださいました」(智也さん)

 そのティアラは、苦境を乗り越えた者の頭上に輝く。

週刊新潮 2019年6月6日号掲載

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