森友問題でスポットライト 謎の著述家・菅野完

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■理事長は弱者

 そんな菅野氏のプロフィールをざっと紹介すると、奈良県の被差別部落に生まれ、高校時代は部落解放同盟で活動。のちに離脱し、サラリーマン生活の傍ら、“レイシストをしばき隊”にも参加したことがあったという。3年ほど前からは執筆活動に専念し、昨年上梓した『日本会議の研究』がベストセラーとなった。

 菅野氏が続ける。

「その本の取材で、塚本幼稚園の問題は知っていたのにあまり書かへんかった。だから、国有地問題が火を噴いたのを機に、僕は園児に軍歌を歌わせるようなその異常性をもう一度掘り下げていこうと思った。ところが、他のメディアも役所の責任追及より右翼的教育を主に取り上げた。だから、僕が矛先を変えようかと。国、大阪VS幼稚園という構図で見ると、籠池理事長は弱者の立場なので、そちら側に付くことにしたのです」

“森友学園問題”のキーマンも変わり種だった。

特集「炸裂!『死なばモリトモ』爆弾」より

週刊新潮 2017年3月30日号掲載

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