文科省の「文系軽視」で日本が滅ぶ――佐和隆光(滋賀大学特別招聘教授)

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 文科省が、全国の国立大に人文社会系学部などの廃止・見直しを「要請」したのは昨年6月。“文系軽視”と批判されながらも方針は覆らず、今春から実現に向けた6年間の「中期計画」が始まった。経済学の泰斗が、人社知を蔑ろにする浅薄かつ危険な風潮に警鐘を鳴らす。

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 あらためて紹介すると、昨年6月8日に下村博文・文部科学大臣(当時)の名で、全国86の国立大学長宛てに届いた「通知」は、以下のような内容だった。

〈教員養成系学部・大学院および人文社会系学部・大学院については、(中略)組織の廃止またはより社会的要請の高い領域への転換に積極的に取り組むよう努めることとする〉
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