福山雅治、ドラマも映画も不調続き 結婚の影響大きく

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福山雅治

 結婚、いかなる羅針盤もかつて航路を発見したことのない荒海――先人が残した言葉に首肯する者も少なくあるまい。女優の吹石一恵と結婚した福山雅治(47)も、経験したことのない荒波を感じているのだろうか。あの日以来、ドラマも映画もパッとしないのだから。

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「二十数年来のファンだった私も、分かってはいたけど、やはり手が届かない人なんだと夢から覚めてしまった気持ちでした。あの日は晩御飯を作る気力もなくなってしまい、スーパーでコロッケを買って済ませたのを覚えています」

 昨年9月28日、福山が入籍を明らかにしたときのショックを、作家の内藤みか氏は振り返るのだ。

 日本中の女性ファンを喪失感のどん底=ましゃロス=に陥れた福山の結婚は、所属事務所のアミューズの株価が暴落するほどの衝撃を日本中に与えたものである。

 それから1年余、人気アーティストにとって結婚はリスクとも言われるが、福山はどうだったか。それが試されたのは、フジテレビの4月期のドラマ「ラヴソング」である。

「これが、平均視聴率8・5%と絶不調に終わったのです。それまで、2007年の『ガリレオ』(フジ系)で記録した平均視聴率21・9%に代表されるように、彼が出るだけで10%台後半から20%を超えていたものです。『ラヴソング』は、演出やストーリーに難があったとも言われましたが、これほどの落ち込みにテレビ界も驚いたものです」(テレビ関係者)

 その一方で、不運な出来事もあった。

■あと3年で50歳

 今年5月、夫妻が暮らすマンションの部屋に女性コンシェルジュが侵入し、ちょうど帰って来た吹石が鉢合わせるという事件が起きたのだ。

「福山さんにも妊娠中の吹石さんにとっても許しがたい出来事でしたが、徹底的にプライベートを隠していた2人の暮らしに思わぬスポットライトが当たってしまったのです」(芸能デスク)

 事件がマイナスに響いたかどうかはさておき、このままの流れではまずい、と焦ったのだろう。

「今年10月に公開された映画『SCOOP!』に合わせるように、福山さんは普段なら出ないような情報番組や、マツコ・デラックスのバラエティに出演するようになったのです。雑誌も『SPA!』などのインタビューに登場するなど積極的にメディア攻勢に出ました」(同)

 過去に福山が主演した映画といえば、「容疑者Xの献身」(08年)、「真夏の方程式」(13年)、「そして父になる」(同)などのヒット作があり、いずれも数百万人の観客を集めていた。この作品も二階堂ふみや吉田羊といった人気俳優で脇を固め意気込み十分だったのである。ところが結果は封切りから4週目にしてトップテンのランク外。

「役どころも似合っていなかったのです。福山さんは芸能人のプライバシーを暴くパパラッチ記者の役でしたが、実生活ではパパラッチ記者を徹底して煙に巻いていた男。散々ホゾを噛んできた芸能記者たちは公開前からシラけていました」(同)

 それでも“救い”は、CDの新作がオリコン1位になるなど、音楽がまだ好調なこと。コアな福山ファンは離れていないのだ。

 だが、福山もあと3年経てば子持ちの50歳。結婚生活という「現実」は、永遠のモテ男でいることを許してはくれないのである。

ワイド特集「1度目は悲劇 2度目は喜劇」より

週刊新潮 2016年12月8日号掲載

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