韓国勢が強かった「ハッカー世界大会」 日本のレベルは

国際 韓国・北朝鮮

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予選には99カ国が参加(「SECCON2016」公式HPより)

 先の米大統領選でも、コンピューターのハッキングによる情報漏洩が、あったとか、なかったとか。世界を脅かすのは、もはや“実弾”のみならず。凄腕ハッカーに対抗する術を持つことが、国の安全に関わる重要課題となっている。

 そんな折、1月27〜29日にかけて東京で開催されたのは、セキュリティコンテスト「SECCON2016」(セクコン)。世界トップレベルのハッカーたちが、技術を競うという世界大会だ。実行委員会メンバーの肩書には、大手IT企業や大学の名が並び、後援には警察庁や経済産業省などがずらりと名を連ねる。

 実行委員会の話。

「現在、世界的にセキュリティ・エンジニアの数が不足していますが、日本はさらに遅れを取っています。若者に、まずはセキュリティという技術に興味を持ってもらい、将来的に人材育成につなげるため、2012年から開催しています」

 今大会は、予選や連携大会で選ばれた24チームが参加。うち9チームが日本勢で、外国勢は米国、ロシア、ポーランドなどの強者揃いである。

「試合は、24チームが一斉に6個ある仮想サーバー目掛けて侵入し、内部に隠された旗を奪い取って、自分の陣地にする。“キャプチャー・ザ・フラッグ”という方式で、攻撃者にもなれば防御者にもなります。実際に企業などのセキュリティ担当者になった際は、防御がメインですが、攻撃側の考えも解かった方が対策も取りやすい。実践的なゲームといえます」(同)

 で、肝心の結果だが、優勝したのは意外にも韓国の大学生チーム。2位以下も、韓国、中国、台湾と来て、日本勢は5位が最高と、残念ながらイマイチ振るわず。

 大会関係者によれば、

「優勝した韓国のチームは、ラスベガスで行われた世界最高峰の大会でも優勝経験がある有名なチームです。韓国は北朝鮮、中国は台湾といったように、すぐ傍に敵対する国があるため、情報に対する意識が日本と異なるのではないでしょうか」

 島国根性は通用しない!

週刊新潮 2017年2月9日号掲載

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