SMAP元マネが事務所を懲戒解雇 リベート要求の不正行為で

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激震と地盤沈下が進む帝国

 2016年秋、SMAPの元マネージャーが事務所を懲戒解雇される事案が判明していた。1億円にも届く不正行為に手を染めてきたというのだ。

「とにかく生活が派手な男で、銀座の飲み屋にしょっちゅう顔を出していました。役員でもないのに、ジャニーズの安月給でなんでそんなことできるの? と言われていたんです」

 と話すのは、芸能関係者のひとり。

「もともと警備会社にいて、ジャニーズへ移ってきたアラフィフ社員。そう、丁度SMAPがデビューした25年前ですよ。かつて、飯島チーフのもとで5人のマネージャーをやっていたこともあります。メンバーにそれぞれ担当がつくわけですが、このうちの1人ということ。そのあと、ライブや舞台関係の仕事を取り仕切る子会社に出向中でした」

 事実、藤島ジュリー景子副社長がエグゼクティブ・プロデューサーを務める芝居の製作スタッフに幾度となく名を連ねている。

「その会社などに通常の税務調査が入ったのが端緒。それでつじつまの合わないカネの流れが出て、悪巧みが発覚しました」(同)

■“高級ブランド”

 ジャニーズはグループ全体で700億円もの売り上げを誇る。その一翼を担う会社のこと、入り組んだスキームとアラフィフ社員のだまし・すかしがあったと推察されるが、さにあらず。

「手口は……」

 と別の関係者が後を受け、

「いや、そう呼べるほどのものはなく、つまりキックバックです。“あんたのところ、儲けさせてあげたでしょ。だからリベートを頂戴よ”というもの。得意先にそう言われれば下請けは断れないでしょ」

 ジャニーズ事務所は、

「社員の退職理由については、個人情報にかかわりますので当社がお答えする立場にありません」

 と回答したが、事務所関係者に聞くと、

「こういうことは高級ブランドではちょくちょく起こるんですが、内部で蓋をしてしまう。ブランドの価値が下がるだけだから。あの事務所も高級ブランドということですよ。家庭があり、本人は弁済すると言っていて、会社は非上場。したがって、刑事告発などせずに穏便に済ませたということです」

 もっとも、飯島女史でさえそうならなかった、事務所始まって以来の懲戒解雇処分。「帝国」の歴史に汚点を残したことには違いない。更に悪いことに、SMAP瓦解の年にかつて近くにいた人物の不祥事が明らかになったのは、偶然とはいえ生々しい現実である。

特集「亀裂の全ては2015年大晦日『本番直前』の一言から!『SMAP』癒えない傷となった『1年前の紅白』のある出来事」より

週刊新潮 2016年12月29日・2017年1月5日新年特大号掲載

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