ノーカット「猪木vsアリ」に勝ったNHKの「巨大ザル」

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 6月12日、「モハメド・アリ緊急追悼番組 蘇る伝説の死闘『猪木VSアリ』」として全15ラウンドをノーカットで放送したテレビ朝日。

 1976年の中継(当時はNET)では視聴率38・8%を取った伝説の一戦だが、それを“世紀の茶番”とニュース番組で評したのはNHKだった。

 あれから40年を経て、テレ朝は視聴率8・5%と振るわなかったが、裏番組のNHKスペシャル「大アマゾン 最後の秘境」〈第3集 緑の魔境に幻の巨大ザルを追う〉が13・4%と大健闘。猪木対アリにサルが勝っちゃったのだ。同シリーズは、4月10日放送の「第1集」が9・4%、5月8日の「第2集」が10・3%だったから驚異的な伸び。しかし、

「NHKこそ、“世紀の茶番”でしたよ」

 と憤慨するのは50代のUMAファンだ。UMAとは、かつて民放がスペシャル番組としてよく放送していたネッシーやツチノコといった未確認動物のこと。第3集はUMAファンが少なからず見ていたようなのだ。

「番組は予告で、類人猿のUMAとして有名な“モノス”の写真を使って煽りまくった。外国人が遠くを指さして“アレは!”なんてシーンなど、NETの“川口浩探検隊”そっくり。NHKの公式ホームページでも“NHK探検隊”なんてやっていたから意識したのでしょう。幻のサルが大きめのクロクモザルだとしても、いいんですよ、こっちだって解ってる。面白く見せてくれさえすれば……」

 ウデがないなら、セコい煽りもほどほどに。

週刊新潮 2016年6月30日号掲載

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