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日本の男のロリコンはもはや病気! 大人の女たちにこそ読んでほしい塩野七生の至言

 テレビでもネットでも連日AKBだももクロだと、うら若い女の子たちの一挙手一投足に、大の大人のはずの男性たちが鼻息荒く嘆き悲しみ喜び叫び悶絶し、大騒ぎしている昨今。みなさんこの現象をどう見ていますか? 大作『ローマ人の物語』で知られる作家、塩野七生さんの最新エッセイ集『想いの軌跡』(小社刊)を開くとこんな一節が。

 誰だって男は、女ならば若いほうがよいにきまっている。しかし、日本の男たちのロリコン趣味は、病理的というしかないほどに異常である。

 アイドル・タレントと十把ひとからげに呼ばれる女の子たちで、テレビも週刊誌も占領されてしまった感じで、成熟期に入った粋な女は、熟女と実年女とか、誰だって噴きだすしかない形容でこれまた十把ひとからげにされ、片すみに押しやられた感じだ。二十五歳から三十五歳までの女たちは、熟女にはいくらなんでもふくまれないにちがいないから、いったいなんと呼ばれているのだろう。

 ウンウンと納得する女性も多いのではないでしょうか。でもこれ、実はもう30年近く前に書かれたもの。どうやら日本の男性諸氏はまったく何も成長がないようです。32歳の壇蜜さんでさえ「熟女」と呼ばれてしまう始末。この際だから言ってしまいましょう! あなたたち幼稚すぎ!

 同書にはほかにもロリコン社会を一撃する金言至言毒舌の数々が収められています。

 日本の男たちはよく、外人の男と一緒にいる日本女性を見て、セックスでヤラレタ、と考え、劣等者の嫉妬の感情に似た悪意を示すことが多いが、それは、日本男性の考えが浅いのだ。女たちは、カルチャー・ショックを受け、それに敏感に反応しただけである。総体としての女を求められて、それまで知らなかった女の喜びを満喫しているだけなのだ。

 日本人の顔の幼稚化は、男でも女でも変わりはない。

 キムタクという愛称で呼ばれる俳優のことは知ってはいたが、この人の顔を始めて見たときも唖然とした。これが日本の、結婚して子まで持った男の顔か(以上、同書より)

 塩野七生さんというと、オジサンが読む歴史大作を書く作家と思っている方も多いようですが、大人の女性を鼓舞し、成熟を高らかに肯定する塩野七生さんのこのエッセイ集、ロリコン社会にうんざりしているあなたにこそ読んでほしい一冊です。若いアイドルにウツツを抜かしている彼氏やご主人への処方箋にもぴったり。

デイリー新潮編集部

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