トランプ大統領、90歳エリザベス女王とのゴルフを希望 初の首脳会談で

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いくらゴルフ好き、女王好きでも(Wikimedia Commons/from the White House)

 就任するなり各方面で物議を醸すトランプ米新大統領(70)。だが、そつなくこなした場面もあった。1月27日に行われた英国・メイ首相との初の首脳会談だ。

「会談は成功でしょう。最初の会談相手に英国を選び、1946年にチャーチルが演説の中で使用して以来続く Special Relationship、すなわち米英の“特別な関係”を強調、ホワイトハウスの廊下を二人で手をつないで歩いてみせるなど、結束をアピールできたのです」(国際部記者)

 会談中、トランプ氏は“アメリカ・ファースト”などと言い立てなかったばかりか、英国のEU離脱を賞賛、二国間通商協定を結ぶことで合意するなどメイ首相を歓待。メイ首相はエリザベス女王が今年後半、トランプ夫妻の訪英を希望していることを伝えた。

「この親密ぶりからトランプ氏の最初の外遊先も英国に決まりそうですが、その下交渉段階ですでに気になる話が出ています」(同)

 ゴルフ好きで知られ、英スコットランドにゴルフ場も持つトランプ氏が、訪英の際には女王とのラウンドを希望しているというのだ。

 英国在住の国際ジャーナリスト、木村正人氏は言う。

「女王はもう90歳です。年末には重い風邪を患って1カ月も外出公務が行えませんでしたし、体調が懸念されます。トランプ氏の母親はスコットランド移民で女王のファンだったそうですが、さすがに英国もそこまでサービスするかどうか」

 王室に詳しい現地在住ジャーナリストも冷ややかだ。

「女王がゴルフをされるとは聞いたことがありませんし、英国の外交儀礼に則って歓迎するまででしょう」

 だが、英国のトランプ氏への接近ぶりはあからさまだ。

「EU離脱を控えた英国にとって、米国と自由貿易協定が結べるかどうかは死活問題。多少の無理でも、背に腹は替えられない面もあるでしょう」(前出の木村氏)

 一方、首脳会談の結果を受けた英国市民には不穏な動きが。トランプ氏の公式訪問の差し止めを求める署名が、恐ろしい勢いで増加しているのだ。10万超で議会審議の対象となるが、瞬く間に200万に迫る勢いだ。

 女王とゴルフどころか、英国の地を踏めるかどうか心配した方がよさそうなのだ。

週刊新潮 2017年2月9日号掲載

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