白鵬を怒らせた貴ノ岩の一言 「俺はガチンコで勝った」

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 11月30日に行われた相撲協会の理事会で、危機管理委員会から発表された元横綱日馬富士の暴行問題についての中間報告。被害者の貴ノ岩への聴取が叶っていない段階での「中間報告」にどれほどの意味があるのかは定かではないが、それはともかく、そこにはこんなクダリがある。一次会で横綱白鵬(32)が貴ノ岩に対し、9月の粗暴な言動を説教――。ではその粗暴な言動の“根っこ”の部分には何があるのかを探ると、今年初場所、初顔合わせとなった白鵬vs.貴ノ岩の一番に辿りつくのだ。

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 中間報告は次のような内容となっている。

 一次会で白鵬が説教した際には日馬富士が貴ノ岩をかばって収まった。二次会に入ると再び白鵬が貴ノ岩と照ノ富士に対して説諭を始めたが、その際、貴ノ岩がスマートフォンをいじっていたため、日馬富士が注意。貴ノ岩が彼女からのメールだと答えると、それに怒った日馬富士が暴行を加え始めた……。

 つまり、白鵬の説教および説諭が「暴行」に繋がったという事実が読み取れるわけだが、この中間報告からは最も肝心な部分がなぜか抜け落ちている。それは、白鵬がわざわざ説教することになった貴ノ岩の「粗暴な言動」とは如何なるものなのか、という点だ。

 本誌(「週刊新潮」)12月7日号では、今回の事件の背景に「八百長」「ガチンコ」というキーワードが見え隠れすることについて触れた。モンゴル力士は八百長のことを「ナイラ」と言う。最近、貴ノ岩は東京の錦糸町にある「カラオケBARウランバートル」で友人と酒を飲むと、度々、“俺はナイラはやらない”などと大声で言っていたというエピソードも「週刊新潮」12月7日号で紹介したが、それらが「粗暴な言動」に含まれることは言うまでもない。

「ただ、白鵬は、『ウランバートル』での貴ノ岩の言動を聞き及んで初めて激怒したわけではない。その“発火点”は、初場所での貴ノ岩との一番にあるのです」(モンゴル力士の事情に詳しい関係者)

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