「紅白」司会者 紅組は高畑充希、白組はイノッチが本命か

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 さしたる話題曲もなく、盛り上がりに欠ける今年のNHK紅白歌合戦。せめて、出場者に先立って発表される司会者くらいはサプライズを期待したいが、味気ないチョイスにせざるを得ない事情があるという――。

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今年の紅白司会者は、驚きよりも安定を重視か

 昨年、黒柳徹子(83)を起用し話題を呼んだ総合司会選びは難航している模様。

 芸能記者の話。

「今年もタモリにオファーしたものの、本人が『大晦日はゆっくり過ごしたい』と首を縦に振らず、絶望的。他には、古舘伊知郎を推す声もあったものの『他局臭が強すぎる』と上層部の反応は渋く、可能性は低い」

 芸能レポーターの石川敏男氏の解説。

「今年は局員だと思いますよ。というのも去年、黒柳さんを起用したにもかかわらず、視聴率は8年ぶりに40%を割ったというトラウマがある。タモさんがだめなら深追いせず、安定感のある番組運びに定評のある、有働由美子アナ(47)のみでいくのでは」

 安定感といえば聞こえがいいが、換言すれば地味なだけ。とまれ、決まれば5度目の総合司会である。

 総合が有働なら、紅組司会こそ“華”が欲しい。

「今年は『とと姉ちゃん』のヒロイン、高畑充希(24)で決まりでしょう」

 と語るのは、さる芸能ジャーナリスト。

「朝の連ドラ主演は、拘束時間は膨大なのに、ギャラは1回約20万円という雀の涙。事務所は持ち出しで撮影に協力するのです。それも、紅白司会という“ご褒美”を織り込んでのこと。局内には『しっかり者の彼女ではソツがなさすぎてつまらない』という不満もありますが、事務所からのプレッシャーは強く、前回のヒロイン、波瑠(25)は旬を過ぎている。ミュージカルで鍛えた歌唱力が自慢の彼女が、その歌声を番組内で披露する企画も、セットで提案されています」

■紅白にはまだ早い

 一方の白組はというと、

「俳優の谷原章介(44)が下馬評に上っています。TBS『王様のブランチ』での、冷静でさわやかな笑いを織り交ぜる技が局員の目に留まり、この4月からNHKの歌番組『うたコン』の司会に抜擢されました。彼はここで氷川きよしや細川たかしら、演歌人脈を築いていて、彼らの芸能事務所が谷原を推している」(先の芸能記者)

 しかし、NHK関係者はこの可能性に首を傾げる。

「先日、幹部に話を聞くと、『歌の仕事は緒に就いたばかり。紅白にはまだ早いんじゃないか』と呟いていました」

 では本命はというと、

「昨年の司会を務めたV6の井ノ原快彦(40)です。危なげない司会が評価され、『あさイチ』での有働との掛け合いも、視聴者からの評判は悪くない」(同)

 さらに、彼にせざるを得ない“事情”があるという。

「是が非でもSMAPに出場してほしいNHKは現在、局をあげてジャニーズ事務所に頭を下げている。そんな折、司会者だけを代えたいという話を持ち出すなんてできません。紅白は伝統的に、司会も歌い手も一度出演して翌年に出ないと『落選』と呼ばれ、事務所はそれを嫌がるんです。変更があるとしても、事務所からの要請があったときのみでしょう」(同)

“大人の事情”を飛び越えられるダークホースはいないものか──。

「ワイド特集 男の顔は履歴書 女の顔は請求書」より

週刊新潮 2016年10月13日神無月増大号掲載

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