早大で博士を目指す“奇跡の51歳”「いとうまい子」

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 まずは写真をご覧頂きたい。大隈重信像をバックにポーズをとっているのは、女優のいとうまい子。大映ドラマ「不良少女と呼ばれて」で“相模悪竜会”を率いていた頃ではなく、現在のもの。“奇跡の51歳”といわれる所以である。若い! 「そう言って貰えるのはありがたいんですけど、この世界ではこれがネックで」

“奇跡の51歳”いとうまい子

 と、童顔から老け役が来ないことを嘆くのは、いとうまい子本人である。早稲田大学大学院修士課程を修了し、この春より博士課程で生命医科学を学ぶという。早大人間科学部へ入学したのは6年前だ。

「2009年に結婚して、その翌年でした。芸能活動も四半世紀を超えて、大きな事務所にいるわけでもないのに、仕事を頂いてきました。その恩返しをしたいと漠然と思ったんです。といっても、高校卒業以来この世界で、無知無教養の私には土台がない。そこで通信制の大学があることを知り、主人に話すと、いいんじゃない、と……」(同)

 だが、家事にロケに期末試験が重なり、徹夜の連続。帯状疱疹にまでなったとか。大学3年次、癌で闘病していた父・博仁さんが亡くなる。

「それがきっかけだったかもしれません。“ロコモティブシンドローム”、加齢による運動器疾患の予防の手助けをしたいと思うようになりました。長寿国の日本ですが、寝たきりでなく、元気で長生きしたいじゃないですか。高齢者はスクワットを続けるだけでも筋力維持が出来るそうなのですが、続かない。そこで大学、修士課程で学んだロボット工学を活用したんです」(同)

 いとうはスクワットに特化したロボットを作った。時間が来ると、スクワットをやろうと呼びかけ、高齢者の体調に合わせて、一緒にスクワットをするという。

「高齢者の方に被験者となって頂き、修士論文にまとめました。でも、まだ医学的効果のデータが足りない。そこで博士課程に行くことにしたんです。将来はこのロボットを製品化し、お役に立てれば」(同)

 末は博士で経営者?

週刊新潮 2016年4月7日号掲載

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