桜田淳子、女優復帰に意欲満々 教団は「温かく見守って」

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 完全に市井の人あり、離婚して復帰の人あり。花の中3トリオから40年余り、特異な道をへて表舞台に戻ろうとしているのが、桜田淳子(58)である。先ごろ「一夜限りの復活」と報じられた本人、カムバックに意欲満々だというのだ。

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カムバックに意欲満々

〈再び‼ 桜田淳子 3年4カ月ぶりステージに姿〉

 そんな見出しが「日刊スポーツ」に躍ったのは1日のことだった。4月に銀座・博品館劇場で開かれる映画音楽コンサートに特別出演するといい、劇場によれば、

「『スクリーン・ミュージックの宴』というイベントで、4月7、8日に開かれます。当日は映画主題曲を演奏したり歌ったりする予定で、桜田さんは、出演したミュージカル『アニーよ銃をとれ』の主題歌などが予定されています」

 仕掛け人である増田久雄プロデューサーに尋ねると、

「年末に人を介して彼女にオファーし、1月中旬に会って話したのですが、悩んでいる様子はまるでなく、快諾してくれました。『ギャラは交通費程度だけど』と言っても『全然構いませんよ』と。表舞台に立つことへの興味が失われていないのだな、と強く感じました」

 92年、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の合同結婚式に参加し、翌年公開の映画を最後に芸能活動を休止した桜田は、13年5月、育ての親であるサンミュージック相沢秀禎会長の通夜に参列。続いて同年11月にはデビュー40周年を記念し、同じ博品館劇場でおよそ20年ぶりに“復活”して話題を呼んだ。

 元サンミュージック社員で13年のイベントを手掛け、桜田のアドバイザーを自任する佐藤泰雄氏は、

「本人は前回の公演を思い出し、『もう一回ファンの前で自己表現するのはいいことだ』との思いが強くなってきたのです」

 と言いつつ、こう明かす。

「今回の話を受ける前から、ボイストレーニングはずっと続けています。単に歌うためではなく、淳子は女優の側面の方が強い。自己表現のために声はいつも磨いておきたいということです」

 まさしく“本格復帰を視野に”との見出しが相応(ふさわ)しい。さらに続けて、

「彼女の中では、テレビに出るのと舞台に立つのは大違い。生で観てもらうべく生まれついた人で、本人は今回をきっかけに別の仕事に繋がれば、と思っている。私がいつも相談されるのは『今後女優として花開くためにはどうすればいいか』といった抽象的な話ですが、そのためにもトレーニングは欠かせない。『来るべき時のために準備しておこう』とアドバイスしています」

■教団は「温かく見守って」

 恩人である相沢会長は霊感商法を問題視し、桜田の復帰に反対してきた。が、死して4年。その機運は高まりつつあると指摘するのは、さる芸能関係者だ。

「会長なき後、桜田にストップをかける人はいません。彼女も叩かれるのを覚悟で通夜に臨み、禊が済んだと考えている節がある。表に出やすくなったのは確かです」

 とはいえ、

「世間はなお統一教会にはネガティブ。舞台の仕事はともかく、テレビでは使いづらいでしょう」(同)

 当の教団に聞くと、

「信じる宗教ゆえに、生活や様々な活動に支障をきたすような状況が起きていたことは残念でなりません。今後は、皆さまにおかれましても、桜田淳子さんの活動を温かく見守って頂きたいと思います」(世界平和統一家庭連合広報局)

 都合よく言われても、易々とは受け入れられまい。

ワイド特集「女という商売」より

週刊新潮 2017年2月16日梅見月増大号掲載

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