「川島なお美」通夜でひんしゅくの「石田純一」が安保反対デモの後遺症

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 国会前の安保反対デモで突如、雄叫びをあげ、川島なお美の通夜では不謹慎な発言。俳優の石田純一(61)の一連のパフォーマンスを、仕事を増やすための営業と見るムキがあるが、ご本人いわく、「デモに参加したおかげで仕事が減った」んだそうな。

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俳優の石田純一(61)

 たしかに、このところ石田純一は、仕事を減らしているのだという。

「2009年に東尾理子と再婚して芸能マスコミに注目され、石田が理子の“妊活”を支える姿が受け、各局の、バラエティ番組から出演オファーが殺到した。しかし、夫婦のツーショットが露出しすぎたこともあって、ひとり目の子供が生まれてから、仕事が激減してしまいました」

 そう語るのは、在京の民放幹部。この8月には理子の第2子妊娠が明らかになったが、やっぱり注目されず、“営業”が必要となったのだろうか。芸能評論家の肥留間正明氏も、

「石田は、メディアの注目を仕事につなげるしたたかさが際立っている。安保デモも、あらゆるメディアが集まっていると知っていて飛び込み、“不倫は文化”にかけて“戦争は文化じゃない”と、メディアが喜んで見出しに使うように計算して発言したんです」

 と見るが、ここは石田本人に、意図を確かめてみたいものだ。肥留間氏は、

「彼がバラエティタレントとして存在感を増したのは、どんな取材にも、裏口から逃げるようなことをしなかったから」

 と言うが、実際、逃げずにこう語ったのだ。

「デモで壇上に立ったのは、引っ張り出されたんだ。俺は純粋な参加者だったんだけど、時事通信と共同通信、NHKの記者に見つかって個別取材に応じたら、SEALDsの人に“来てください”って言われて。“戦争は文化じゃない”っていうのは、戦争は人々の営みを壊しちゃうじゃないですか。だから“文化じゃない”とあれに引っかけて言ったんですが、気持ちはもっと真剣なんです」

 で、その結果だが、

「テレビ番組を3つキャンセルされました。35年の芸能生活で、こんなのは初めてです。CMもひとつなくなったし、広告代理店を通して、厳重注意も2、3社から受けました。“二度と国会議事堂にデモに行くな”“メディアの前で政治的発言をするな”ってね。でも、世の中のためになることをやりたいと思っているので、“それは受けられない”って回答しました」

 案外、骨があるのか、それとも……。

 では、今月1日、川島なお美の通夜で語ったことも、同様に、何らかの覚悟があっての発言だったのか。

川島なお美さんの遺影

■「ごめんなさい」

 石田は川島の代表作である「失楽園」への主演を断った経緯を暴露し、「それが心に引っかかっていて、今日謝った」と語ったのだが、再び肥留間氏が言う。

「ある芸能プロ社長は“告別式や通夜はタレントの宣伝に一番有効だ”と言っていた。しかし、今回の石田のエピソードは不愉快。芸能界に代役の話はよくありますが、墓場まで持って行くべき話。実際に主演した古谷一行にも失礼です」

 大いなるひんしゅくを買ったのだが、これには石田はどう答えるか。

「言いたかったのは、いいところに収まるんだな、ということ。俺がほかの女優とやっていればヒットしなかったかもしれない。それを、川島さんはチャンスを2倍にも3倍にも生かして、実力も運も強かった。そういうことです。『抱きしめたい!』だって、僕は3人目の代役で、最初は陣内孝則さんに決まっていたんですよ。まあ、俺の意図と違って受け取られるのは本意じゃないけど、“それは墓場まで持って行け”というのはわかる。ごめんなさい」

 ところで、いつも靴下をはかない石田。スタイルを貫くのはいいが、通夜でははいたんですよね?

「あぁ、それは、すいません、素足でした」

 やったことを認める姿勢は素直でも、やったこと自体が“ふとどき”なのだ。

「ワイド特集 ふとどき者と人のいう」より

週刊新潮 2015年10月15日神無月増大号掲載

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