「てめえら、許さねえ!」 40周年「スケバン刑事」がキワモノ扱いから大ヒット作に化けた理由

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歴代のサキが一堂に

 歴代の「麻宮サキ」が集合――俳優の斉藤由貴(58)、南野陽子(58)、浅香唯(55)が7月27日に閉館する東京・銀座の映画館「丸の内TOEI」に集まり、「さよなら 丸の内TOEIプロジェクト」の一環として行われた「スケバン刑事フェスティバル」の上映舞台あいさつに出席した(6月7日)。

 3人は1985年から88年にかけて、和田慎二氏の原作漫画を実写化した、フジテレビ系のドラマシリーズ&劇場版の「スケバン刑事」で、主人公・麻宮サキ役を演じた。
「暗闇指令」と名乗るエージェントから、女子高校生刑事「スケバン刑事」に任命された主人公が、桜の代紋が入った重合金のヨーヨーを武器に、悪の組織に立ち向かう。放送開始から40年目にして、同作関連のイベントで3人が集まるのは史上初である。

 イベントでは、初代の斉藤が「てめえら、許さねぇ!」、2代目の南野が「おまんら、許さんぜよ!」、そして3代目の浅香は「せからしか! きさんら許さんわい!」と、それぞれの劇中での決めゼリフをヨーヨーを片手に披露した。

 歌手デビューは3人とも85年で、今年そろって40周年。他の番組などで個々に共演することはあったというが、浅香は「本当のデビューは同じかもしれないけど、大先輩って感じがしてならない」と2人への率直な思いを吐露した。

 南野は「分かる。私も由貴ちゃんを大先輩だと思ってる」と共感し、2人に持ち上げられた斉藤は、「たまたま初代だから、真ん中に立ってるだけ」と照れ笑いを浮かべた。

「会場には往年の3人のファンが集結し、ものすごい熱気でした。『スケバン刑事』自体も根強い人気があるようで、今後は3人が集まってイベントを開催してもかなり集客できるのではないでしょうか」(イベントを取材した記者)

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