東日本大震災での放出は「4万トン」…備蓄米は本当に「100万トン」も必要なのか JAの影が見え隠れする“備蓄米ビジネス”のカラクリ

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着実に進む“JA離れ”

 コメの民間輸入も急増している。関税を払っても国産米より割安なので、スーパーや外食産業が外国産米を買い入れている。当然ながら、これも“JA離れ”の一種だろう。

 第1回【コメの流通経路は「際立って前時代的」と「ドンキ」社長が喝破…「小泉大臣」方式の圧倒的なスピード感に「これまで遅かったのは誰のせい?」】では、「ドン・キホーテ」の社長がJAではなくコメの卸業者を批判するなど、“JA悪玉論”から“卸業者悪玉論”に世論が動く可能性について詳細に報じている──。

註1:令和コメ騒動の農水省にとって不都合な真実 既得権者しか見ない農政を放置してよいのか(キヤノングローバル戦略研究所公式サイト:3月27日)

註2:【農協協会・JAのコメ実態調査】JAの集荷率53% 担い手集積率39%(農業協同組合新聞:2022年8月24日)

註3:全農、24年産米集荷14%減 競争激化で苦戦(日本農業新聞電子版:3月26日)

デイリー新潮編集部

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