話題のNetflixドラマ「新聞記者」 米倉涼子が演じた記者に現役記者たちが抱いた“違和感”

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「私、失敗しないので」

 スクープを取った後の米倉の様子も気になったという。

「苦労して掴んだはずのスクープなのに、いたって平穏なんです。私たちは抜きネタを取ったら、飛び上がらんばかりに興奮します。泥沼から抜けられたとホッともする。一方で、反響が気になって不安に襲われたりもするのです。けど米倉さんは、いつも険しい顔で目を見開いて、どこかを見ている。”私、失敗しないので”の『ドクターX』かよ、と思いました。実際、記者の仕事は挫折だらけです。思い込んでいた筋が間違っていて振り出しに戻ったり、取材先に罵られたり、危うく情報源を危機にさらしそうになったり……。でも、そうした苦労があるこそ掴み取った時の喜びがひとしおなわけです。そういったこの仕事の醍醐味が伝わってこなかったのが残念でした」(同前)

 一方、横浜流星が演じた記者の卵には好感を抱いたとのことで、

「初心に立ち返りましたね。みんな最初は、あんな感じにピュアなジャーナリストだったんだと」(同前)

 以上が新聞記者が見た「新聞記者」の感想である。無論、ドラマなのでリアリティがすべてではない。次は、自分のスキャンダルを映画のネタにされちゃった安倍晋三元首相の感想も聞いてみたいものだ。

デイリー新潮編集部

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