トンデモ韓国人に軍艦島の元住民が激怒、日本への憎悪を煽る荒唐無稽な言動とは

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「強制徴用」の語り部

 軍艦島をめぐる報道の中で、端島の元島民・具然喆老人(以下グ氏)の活躍ぶりは異彩を放っていた。2017年10月に釜山にある国立日帝強制動員歴史館で開催された「軍艦島証言及び懇談会」、2018年5月には、釜山総領事館前での強制徴用労働者像建立記者会見などに次々と出席、2017年9月20日に放送された「Hello tv NEWS」では、民主労総などが推進する「徴用工像」の横で拳をあげる氏の姿が紹介されている。

「軍艦島で6年生活した。強制徴用で連行されたひとたちは、日本の無慈悲によって、その苦痛を口では言い表せない。凄絶な人生、足枷がなかっただけで奴隷だよ、完全に」

「中ノ島という小さな島があって、そこで死体を焼く煙が日に1、2回必ず立ち上り、火葬されるひとたちはみんな朝鮮人だった」

「ユネスコに登録するならば、軍艦島の歴史的な事実を全部登録しなければならないのに、それを隠して、これは『国際的詐欺』じゃないか」

 グ氏は、キョレハナ旅行事業団が開催した「徐勝(ソ・スン)教授と共に行く第2回東アジア平和紀行」のツアーで、「里帰り」も果たしている。受け皿となったのは長崎市の岡まさはる記念長崎平和資料館であった。毎日新聞(2016年10月9日)や長崎新聞(同年10月1日)の紙面では、長崎を訪れたグ氏が、端島の展示に朝鮮半島出身者の過酷な労働の記載がなかったとして不満を述べている。

 2015年7月のボンの世界遺産委員会での登録に際し、韓国から構成資産において、対象の年代(幕末から明治の後期)とは異なる第二次大戦中の徴用の問題が提起された。これを受け、(一財)産業遺産国民会議は、戦時中の事業現場や暮らしについて一次情報の収集に取り組んできた。端島については元島民たちによる「真実の歴史を追求する端島島民の会」と共に、全国の元島民70人余の証言を集めてきた。

 元島民の思い出の中の端島は、グ老人の語る6年間の記憶に刻まれた「民族の最も痛々しい記憶の場所」や、「人間として生きられない地獄」とは全く違う顔をもっていた。彼らは口々に、朝鮮半島出身の友達と一緒に学び遊んだ思い出や、汗を流して働いたことを懐かしそうに語っている。戦時中を覚えている元島民はいずれもご高齢であったが、徴用工と共に働いた方もご健在で、写真や史料も少しずつ寄せられてきた。そこでグ氏が公開した六年間の端島での記憶を元島民たちと検証し、いかにギャップがあるかを紹介したい。

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