「もっと早く相談してくれればよかったのに」 離婚した人を傷つける言葉5選

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「じつはこれは失礼な行為である」

「厳密にはこれも失礼に当たる」

 当失礼研究所は、そんなふうに重箱の隅をつついて「失礼」を作り出すために、研究を重ねているわけではありません。

 基本の失礼は押さえつつも、自分と周囲が日々を平和に穏やかに過ごすために、失礼とどう付き合っていけばいいかを考えていく所存です。

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 この20年ぐらいの日本では、大まかに言って結婚した夫婦の3分の1が離婚しています。離婚はすっかり当たり前で身近なことになりました。だからといって、当事者にとって重くてデリケートな問題であることに変わりはありません。

「離婚する人は人間的にどこか欠陥があるんじゃないかな」

「近ごろの若い人は我慢が足りないから、すぐ別れちゃうよね」

 さすがに令和の今、当事者が目の前にいないとしても、こんな暴論を口にする人は(ほぼ)いなくなりました。心の中で思っている人はいそうですが、その困った性根を叩き直すのは極めて困難であり、そもそも当研究所の手には負えません。

 今回は「離婚した人」に対して、むしろよかれと思ってかけた言葉が、相手を傷つける刃になるケースについて考えてみましょう。

 ひと口に「離婚した人」といっても、「離婚したばかりの人」と「ずっと前に離婚した人」とでは、気を付けるポイントが違ってきます。まずは、つい気がゆるみがちな後者について。当研究所に、こんな声が寄せられています。

「息子が成人したとき、友だちに『あの子もたいへんだったね』と言われたんです。責める意味じゃないのは分かってるんですが、離婚しなかったらもっといい子に育ったって意味かな……とか思っちゃって」

 ねぎらうつもりだとしても、いささか不用意。本音はさておき「いい子に育ったね」と前向きな言葉をかけるのが、友だちの務めです。

「僕がバツイチだと知った男性上司が『ウチもピンチはあったけど、別れなくてよかったよ』と。何が言いたかったんでしょうか」

 要は「自慢」ですね。結婚生活が続いている人は、現状が幸せかどうかはさておき、離婚した人を見ると威張りたがる傾向があります。かといって、うらやましがればいいわけではありません。友だちから、

「私も早くあんな旦那に見切りをつければよかったな。ひとりで気楽に生きてきたあなたがうらやましい」

 と言われて顔で笑って心で泣いたというケースも。よりタチの悪い「自慢」でしかありません。

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