なぜ君「小川淳也」は野党の“希望の星”になれるか 不安要素は「消費税」と「共産党」

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 あなたは「小川淳也」という政治家を知っていますか?

 去年6月公開の映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」の主人公として知った方、先日の衆院選で自民党の平井前デジタル担当相を小選挙区で破ったことで初めて名前を聞いたという方もいるでしょう。一方、「誰それ?」という方も依然少なくないと思います。

 小川氏は衆院当選6回の50歳。まだ知名度が高いとは言えませんが、今、立憲民主党・枝野代表の後任候補の一人に急浮上しています。「立民唯一の希望の星だ」と話す議員までいます。

 小川淳也とはどんな人物か。そして政策の方向性は。野党を政権交代可能な勢力として再生できる政治家なのか。2005年の初当選以来、16年の取材を元に考究します。【青山和弘/政治ジャーナリスト】

選挙期間中に見せていたリーダーへの強い意欲

「この国の政治に欠けていたのは、国民に対する共感であり、国民生活を想像する力であり、思いやりであり、いたわりであり、真摯さであり、まじめさであることをコロナ禍が証明してしまったのではないでしょうか!」

 10月27日秋晴れの高松、小川淳也は枯れてきた声を絞り出していました。スーパーマーケットの前には平日昼にも関わらず100人以上の聴衆。福島県から演説を聞きに来たという親子連れもいました。会場の熱気から私は、小川氏の小選挙区での勝利は揺るがないと確信しました。

 おそらく小川氏自身も手応えを感じていたのでしょう、早くもこう語りだしました。

「野党を何としても政権の受け皿にしなければ国民は浮かばれない。日本の民主主義は本物にならない。近い将来、その先頭に立たせて頂きたいと思っています」

 聴衆を前に野党勢力のリーダーを目指す考えを示しました。さらに前日に応援に駆け付けた枝野代表が、映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」に触れて「総理になるためには自分が選挙に強くならなければならない」と激励されたことを披露しました。

 今回は2万票近くの差をつけて小選挙区で当選し、前回比例復活の雪辱を果たした小川氏。代表選出馬に向けた動きを今後加速させていくことは間違いありません。

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