川崎20人殺傷事件は“日本の暗部”の象徴だったのか 先送りされてきた“平成”の課題を露呈

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事件現場のすぐそばで行われた盆踊り

 令和元年5月28日に起きた川崎20人殺傷事件。引きこもりを続けていた51歳の男がスクールバスを待つ小学生らに襲いかかり、2人が死亡、18人が怪我を負う悲惨な事件だった。令和元年に起こった象徴的な事件を追うノンフィクション『令和元年のテロリズム』(新潮社)を刊行したライターの磯部涼氏によるルポ。連載第1回。

(磯部涼『令和元年のテロリズム』(新潮社)より抜粋)

※取材は令和元年8月に行われた

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