デービッド・アトキンソン「中小企業は消えるしかない」論に異議あり

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 元金融アナリストで「小西美術工藝社」社長を務め、菅義偉政権が新設した有識者会議「成長戦略会議」のメンバーであるデービッド・アトキンソン氏の、

「大きくなれない中小企業は消えてもらうしかない」

 との発言が物議をかもしている。

 本当に中小企業が日本の成長性向上の阻害要因になっているのだろうか。

 今回の議論の“振り出し”は、2019年9月に出版されたアトキンソン氏の『国運の分岐点 中小企業改革で再び輝くか、中国の属国になるか』(講談社)からだ。この中で同氏は、中小企業数が激増したことが日本の生産性低迷につながっていると主張した。...

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