「どんなふうに私を楽しませてくれますか」 婚活デートにおける女高男低の実態

石神賢介 57歳からの婚活リアルレポート ライフ 2020年12月5日掲載

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 最近はデートにおいて男性が女性におごるとは限らず、ワリカンも珍しくないというが、一定以上の世代では、「食事代は男が払うもの」という考えがいまだに根強い。57歳からの婚活に奮闘するフリーライターの石神賢介氏の相手も同世代ということもあり、基本的に「男がおごって当たり前」というスタンスの女性が多いようだ。この10年以上耳にすることのない「アッシー」「メッシー」なんて言葉に違和感を持たない世代の婚活デートの実態とは……。

(文中の紹介文、登場人物はプライバシー保護の観点から一部を変更してあります)

女性は概ねレストランにこだわる

 57歳の婚活は一進一退。女性とコンスタントに出会えるものの、交際にはなかなかいたらない。

 婚活サイトについては、数を打たなければいけないことがわかってきた。

 所得、容姿、学歴、そして年齢によって打率は違うと思うが、僕のマッチング率は1割。10人に申し込むと1人、100人に申し込むとおよそ10人の女性がOKしてくれた。

 ただし、マッチングしてからが難しい。なかなか会えない。サイトを通してメッセージのやり取りをするのだが、長続きしない。会ったことのない相手なので、相手の情報が少なく、話題に苦労する。

 婚活サイトのプロフィールに趣味の欄はある。そこには「音楽」「コンサート」「野球観戦」「サッカー観戦」などと書かれている。しかし、音楽やコンサートといっても、ロックなのか、クラシックなのか、どのアーティストなのか、どの作曲家なのか、好みはさまざまだ。野球やサッカーも応援するチームが違えば、おたがい歩み寄らなくてはならない。

 僕が魅力を感じる女性は、ほかの多くの男性会員からも申し込まれている。ライバルが多い。すでに複数の男とマッチングして、メッセージ交換をしている。そのなかの何人かと会ってもいるだろう。実際、サイトを通していい雰囲気でメッセージ交換をしていても、突然そっけなくされることがある。自分が送信したメッセージを過去にさかのぼって確認しても、相手の気分を害した形跡はない。おそらく、同時にやり取りしているほかの男性と発展して、こちらへの興味が失われたのだろう。そんな目に見えないライバルたちがひしめく環境で、自分を選んでもらうには大変な努力が必要だ。

 いよいよ会おうとなったときに、ストレートに聞かれるケースも少なくない。

「どんなふうに私を楽しませてくれますか?」

「何をご馳走してくれますか?」

 日常生活で出会いに恵まれていなくても、婚活サイトで複数の男性会員にアプローチされている女性の多くは強気になっている。

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