掃き溜めのツル「八頭身美人」の登場…強い女列伝2

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美人という修飾語の宿命

 戦後の食糧難からようやく脱しつつあった時代に、突如として現れた「八頭身美人」。日本女性の代表として世界に羽ばたいたうら若き美女たちに、大半が六頭身だった日本人は喝采を送ったのである。だが、「八頭身美人」の登場は、か弱く、薄命で、男の庇護下にあったはずの女性たちの価値観を一変してしまった。男を見下ろすような肉体の持ち主こそが美人なのだ、と。

(※「週刊新潮」2001年5月24日号に掲載されたものです。肩書や年齢は当時のまま使用しています)

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