「羽賀研二」語る辛酸の獄中生活 シャバに戻れば妻は他の男と交際し…

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忍び寄る“男の影”

 実は、刑務所を出て一番初めに買ったのは、コンビニの缶コーヒーを1本だけ。出所したら、三枚肉がたくさんのった沖縄そばを食べてやる。マクドナルドに行ってビッグマックにてりやきチキンバーガー、チーズバーガーも一気に食ってやろう。そんな夢を見ていた。

 けれど、いざ娑婆に出たらガッツが湧かない。出所して10カ月経っても、コーヒー1杯でスタバで2時間粘るような生活。芸能人を40年近くやってきたのに、惨めな気持ちです。

 係争中ではまともな仕事に就けず、時給850円の豚丼屋でバイトをしました。週休1日、ホールから厨房仕事、皿洗いまでやって月給12万~13万の生活で、ようやく弁護士から借金するのを止めることができた。

 ちなみに、刑務所から出てきた時の全財産は、現金6万円ちょっとと宝石販売時代のスーツ2着、シャツ数枚と靴に型落ちのビッグスクーターくらいでした。逮捕後も銀行ローンの支払いが残っていたので、恵比寿の億ションも車も貴金属も、全て売り払ってしまっていた。

 裁判で問われた沖縄の不動産は、家賃収入が見込めるので、売らずに残していた。なぜ名義を変えたのかと言えば、残した妻子の生活をどうするか考えた際、複数の弁護士たちに相談したら「協議離婚」した方がよいと助言されまして。

 当時、コレって犯罪になりませんかと聞いて、大丈夫だと。それで手続きをした。結果として世間に迷惑をかけたことは、私の責任です。

〈この事件では、羽賀と「協議離婚」した元妻も共犯とされ逮捕された。夫婦の絆に亀裂は入っていないのに、財産を差し押さえられないよう「虚偽離婚」した疑いである。裁判が終わるまで元妻とは接見禁止ゆえ、羽賀を悩ませているのは、彼女に忍び寄る“男の影”なんだとか。〉

 元妻は、今回の裁判の中でこう言いました。

「本当に離婚するつもりで籍を抜きました」

「他の男性と恋愛していて、その人と結婚を考えた。けれど別れました」

 他の異性との恋愛は初耳でした……。彼女とは接見禁止で発言の真意は確認できていません。法廷戦術だったのかも分からない。

 人づてに聞いた話では、男性とは彼女が保釈された後に付き合い、交際はまだ続いているかもしれない。

 どこまで彼女が本気なのか心配なんです。裁判が終わったら、元妻はすぐ会ってくれるかどうか。出所してから9歳になる長女と7歳の次女にも会えていません。只々、昔と同じように家族一緒に暮らしたい。

 オレは家族のためなら死ねる。死ねますよ。なのに、もしかしたら本当にオレは捨てられるかもしれない。本当に放り出されるのかもしれない……。そうなったら、オレは何もかも失ってしまうんです。

〈漣々(れんれん)と涙を流す羽賀に、果たして元妻は振り向くのか。あるいは別の男に寝取られたまま……。原告の訴えにも齟齬(そご)があると思え、今後も話し合いを続けたいと羽賀は話す。今まさに彼の“誠意”が試されている。〉

週刊新潮 2020年3月26日号掲載

特集「『羽賀研二』獄中を語る」より

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