「母がおかしい」同じ話を繰り返す、怒りっぽくなる、家計簿がつけられなくなる――それでも認知症と診断されなかった理由 【ぼけますから、よろしくお願いします。】

ぼけますから、よろしくお願いします。2019年8月6日掲載

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 東京に住むディレクターの信友直子さんが、広島県呉市への帰省の際、両親の様子をハンディカメラで記録し始めたのは2001年のこと。両親を被写体にして、仕事の取材のために撮影の練習をしようと思ったのです。15年以上続くことになる撮影は、奇しくも母親(90歳)のアルツハイマー型認知症の発症と進んでいく病状、さらには老老介護者となった耳の遠い父親(98歳)の介護生活の記録になっていきます。

 陽気で几帳面でしっかり者の母親が徐々に「出来なくなっていく」一方、家事はいっさい妻任せで90を超えた父親が「やらなければならなくなる」様子を時に涙ぐみ、離れて暮らす自責の念や夫婦・家族の絆を噛みしめつつ見つめる娘。...

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