「雅子さんと婚約」スクープを新天皇のお耳に最初に入れたご学友の証言
ご学友が語る「新天皇」知られざる素顔(2/2)
ご学友5人が明かす、「新天皇」の素顔。学習院初等科から同大大学院に進まれた陛下は、特別扱いがお嫌いで、一学生として振る舞いたい思いが強かったという。(※即位前の取材に基づくため、記事中では以前の敬称を採用)
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校内を歩けば侍従や護衛官がぞろぞろ動く。厳重な警護体制を除けば他の学生と変わらぬ生活を送られたかに見える殿下だが、やはり自ずと異なる面も見られた。「ご学友」が口を揃えるのは、「帝王学」の体現だ。
初等科から大学院まで同級生だった乃万暢敏(のまのぶとし)氏は言う。
「普段は一学生として過ごしていますが、公務では自然と相手に感謝の気持ちを述べたり褒め称えたり、二つのお顔をうまくスイッチされているんです。場面によって礼節を持って振る舞い、私たちのような友人に対しては付き合いの次元を変えていく。変幻自在にスイッチが出来る方でした」
音楽部での2年後輩に当たる竹内尚子さんも言う。
「初めてお会いした時に思ったのは“世の中にこういう方がいらっしゃるんだ”ということ。いじわるな物言いをされたり、人の揚げ足をとられたりしたことが一切ない。どんな話をしても“うん、うん”と受け止めてくださいますし、人の話を忘れない。社交辞令も言わない方です。会話のキャッチボールで、殿下はすごく良いボールしか返しませんから、私まで良い人になれるんです」
かつて殿下は、大学卒業に当たっての記者会見で花園天皇の「誡太子書(かいたいしのしょ)」に感銘を受けたと述べられているが、
「私もこの書を調べてみましたが、天皇が皇太子に向けて血筋だけでなく自分で学ばなければ上に立てないと述べている。殿下もこうしたお考えの下で努力されていたのだと思います」
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