親日「パラオ」で教えられた反日「韓国」のこと(KAZUYA)

国際週刊新潮 2019年4月4日号掲載

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 パラオ、台湾、韓国は共にかつて日本統治を経験しています。学校や病院を作り、インフラを整備して……と、共通しているのに、片や親日的、片や反日的というのは何とも解せない話でしょう。

 それは一体何故なのかと考えると、相対的に評価出来たか出来なかったかの違いがあるのではないかと思います。日本が敗戦した後、日本人は引き揚げて各国の形自体が変わりました。

 台湾では大陸から蒋介石率いる国民党がやってきます。国民党は圧政を敷き、民衆は抗議をしますが、大陸から援軍を呼び寄せて徹底的な弾圧、虐殺を行いました。台湾は長らく白色テロの時代となります。

 パラオはアメリカの信託統治領として戦後スタートすることになるのですが、アメリカは日本の統治政策と違い、産業を育成することなどはしませんでした。確かに安全は守られましたが、餌のように補助金を与えているだけの動物園政策だと批判されるほどです。

 だからこそ台湾やパラオで日本統治から戦後を生きた人々は、両者を比べて評価出来たのではないかと思うのです。

 今の生活を考えたら、日本時代の方が良かったじゃないか、と。

 一方で朝鮮半島はどうだったのか? 戦後は米ソの思惑により南北に分断され、朝鮮戦争で同じ民族同士の殺し合いが始まります。

 日本時代に作られたインフラはもちろん、軍民合わせて多くの人命が失われました。そして半島分断の構図は今日まで変わりません。

 そうした激動の時代が続いたため、相対的に日本を評価する動きも表面化しなかったのではないかと思うのです。

 ただこれだけでは論拠が弱いかなぁと思っていたところ、今回一緒にパラオに行った男性がなるほどと思う意見を仰っていました。彼は韓国と台湾に留学していたといいます。はじめは韓国に行って昔の日本は悪いと思ってたのに、留学生の台湾人から真逆の意見を聞いて、気になって言葉を学び台湾へ留学したというツワモノです。

 台湾と韓国で日本の評価が違う点について彼は、日本統治以前の姿に関係があるのではないかと推察していました。台湾は様々な部族がいて、日本統治以前はまとまっていませんでしたし、パラオはスペイン、ドイツの植民地時代を経て、日本が来るまではかなり未開拓な地域でした。

 朝鮮半島も未開拓でしたが、一応しょうもないながら歴史を積み重ねていました。致命的なのは中華思想的な発想でしょう。半島の方が中国に近いから、俺たちの方が上という、現代では理解不能なもので、日本を見下していました。

 それなのに近代化も全く出来ず、いつの間にか日本が統治者になったものだから、彼らからするとプライドが許さないのでしょう。だから日本が全て悪くないと精神の安定を保てませんし、学校を作ったとかインフラを整備したとか、正当な評価は不可能になっています。

 色々考えると、やはりあの国とは適度な距離を取らないとダメだと、パラオで再確認しました。

KAZUYA
1988年生まれ、北海道出身。12年、YouTubeで「KAZUYA Channel」を開設し、政治や安全保障に関する話題をほぼ毎日投稿。チャンネル登録者61万人、総視聴数は1億4千万回を超える。近著に『日本人が知っておくべき「日本国憲法」の話』(KKベストセラーズ)