“アイコスなんて爆発すればいい!” 嫌煙過激派の「学術総会」潜入記

社会週刊新潮 2019年3月14日号掲載

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 街や職場の片隅に追いやられている愛煙家。それでもなお周囲の目を気にし、においを極力出さないようにと紙巻きから加熱式タバコに切り替えたスモーカーも多いはずだ。だが目下、嫌煙派はその加熱式に的を絞っていて……。曰く、加熱式愛好家は騙されている!?

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「(タバコ)ゼロ社会を頑張ろう!」

 会場内にこだまするシュプレヒコール。タバコのイラストの上に「悪」と言わんばかりに斜め線が引かれ、それが水玉模様のように並んだ“禁煙ネクタイ”を首からさげている人が目につく。彼らが自分たちを「正義」の立場に置き、そのことに一片の疑いも抱いていない雰囲気に満ちている。

〈正義は国を滅ぼす〉(山本夏彦)

 確かに、かつて昭和の時代には自らを「絶対正義」と信じ込んだ青年将校たちが国を滅ぼしかけた。つまり、正義は過激化するのだ。

「アイコスなんて爆発すればいい。吸っている奴らの歯が吹っ飛べばいいのさ」

 その会場でも、「正義」を盾にこんな物騒な言葉が飛び交っていた――。

〈東京五輪会場 完全禁煙へ〉(朝日新聞)

〈夏季で初 敷地内、喫煙所なし〉(毎日新聞)

〈敷地内、加熱式も×〉(産経新聞)

 3月1日付の新聞各紙にはこうした見出しが躍った。厚労省の旗振りのもと、目下、2020年の東京五輪をひとつの目標に「大禁煙運動」が繰り広げられている。愛煙家はますます肩身が狭くなるばかり。もはや彼らは「喫煙者≒犯罪者」扱いされるのに慣れっこになっているのかもしれないが、それにしても今回の報道には愛煙家、とりわけ「新・愛煙家」にとって看過し難い内容が含まれていた。

〈加熱式も×〉

 世間の視線に耐えられず、紙巻きタバコから加熱式タバコに「避難」したスモーカーは決して少なくあるまい。事実、紙巻き市場は縮小する一方なのに比べ、今年の加熱式市場は3%程度の拡大が見込まれている。

 その「売り」は、何と言っても有害性が大幅に低減されていること、そして、においが少ないことである。例えば、紙巻きに比べてアイコス(フィリップ・モリス)は約90%、プルーム・テック(JT)に至っては99%、有害物質が低減されている。

 こうして紙巻きと似て非なる加熱式はスモーカーの間で広がっているわけだが、

「とにかく『タバコ』と名のつくものを規制したい人々は、何とか加熱式もその対象にできないかと、“加熱式叩き”を進めています」(タバコ業界関係者)

 その一例が、厚労省の専門委員会において議論されてきた、紙巻きも加熱式も喫煙室を作る際の基準は一緒にすべきだという暴論であり(週刊新潮18年9月13日号既報)、また〈加熱式も×〉であり、そして先に紹介した「アイコスなんて爆発すればいい」というカゲキな発言である。

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