徴用工像が“増殖中”も… じつは厚遇されていた? 韓国にとっての「不都合な真実」

韓国・北朝鮮週刊新潮 2019年3月7日号掲載

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世界に輸出される史上最大の韓国「反日キャンペーン」(2/2)

 韓国が“独立のきっかけ”であると主張する「三・一独立運動」が、今年で100周年を迎えた。「日本への抵抗の象徴的出来事なので、文在寅(大統領)としては利用しない手はない」(元駐韓大使の武藤正敏氏)ということで、反日キャンペーンが大々的に展開。一連の100周年事業は、映画・音楽にも浸透してきている。

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 三・一独立運動に参加し、獄死した女性運動家、柳寛順(ユグァンスン)の関連映画がすでに公開されている。彼女は16歳で死亡しており、「朝鮮のジャンヌ・ダルク」とも称される活動家のヒロインだ。

 朝鮮日報は今年1月、

〈米ニューヨーク州、3月1日を「柳寛順の日」に制定へ〉

 の見出しとともに、在米韓国系コミュニティの三・一に関する盛り上がりについて報じた。その後、NY州の上院下院合同会議で、「柳寛順の日」の決議案が採択されている。「三・一」が“輸出”されている一例だが、その一方で、3月には柳と他の女性独立運動家を扱ったドキュメンタリー映画も封切られた。「1919柳寛順」というタイトルのこの映画は、「三・一運動および大韓民国臨時政府樹立100周年記念事業推進委員会」から公式後援を受けた作品。全編にわたって、柳などに対する日本憲兵の拷問シーンが多く、凄惨な内容なのだという。

 そして音楽については、当局が主導した「3456」という愛国歌に行き当たる。バンクーバー五輪の金メダリスト、キム・ヨナらに歌わせている。金メダル獲得から9年が経過した今もなお、

「韓国が世界に誇るスターであり続けていますね。実業家としても成功していますが、ヒロイン起用は、政府がこのイベントに懸ける強い思いが伝わってくるというものです」

 と、現地在住のジャーナリスト。

 キム・ヨナは曲中、“♪3、4、5、6”などと、指で数字を示しながら高音を披露する。

 数字にはそれぞれ意味があり、3は「三・一独立運動」、4は「四・一九民主革命」、5は「五・一八民主化運動」、そして6は「六・一〇抗争」。“闇の時代”からの脱却を礼賛する曲である。

 他方、韓国の市民団体は、釜山の総領事館そばの広場で集会を開いた後に徴用工を思わせる像を展示すると発表。当日になって警察に阻止されたが、ソウルの日本大使館前にも設置される可能性があったから、既に4体ある徴用工像が3月1日には6体へと“増殖”しかねなかったのだ。

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