巨人・小林誠司のリードを酷評する専門家たち、一人前になれず西武・炭谷を獲得か

野球2018年11月4日掲載

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「正捕手」不在だった今季の巨人

 専門家の酷評も加わり、ファンは切歯扼腕したに違いない。来季の日本一を悲願とする巨人の原辰徳監督(60)は10月25日にドラフト会議へ挑んだが、1位指名で2回も外れクジ。運もなかった。

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 東スポは10月25日(電子版)に「元スカウト・得津氏のドラフト診断『阪神、巨人は低く評価せざるを得ない』」の記事を掲載した。

得津高宏氏(71)は1967年から82年まで外野手としてロッテで活躍。引退後はスカウトも担当した。得津氏は同紙電子版で「個人的には外れ1位で吉田(※編集部註:吉田輝星[17])に行ってほしかった(中略)。日本ハムとは逆に『夢のある指名』ではなかったように思います」と指摘した。

 だが、ドラフトがダメならFAがある。スポーツ報知とスポニチは共に10月20日、巨人はFA権を有する3選手の調査を命じたと報じた。広島の外野手・丸佳浩(29)、大リーグ・マリナーズを退団した投手・岩隈久志(37)、そして西武の捕手・炭谷銀仁朗(31)という顔ぶれだ。

 そして炭谷の名が報じられたことで、再び巨人の捕手陣に注目が集まっている。巨人の今季チーム防御率は3.79。何とリーグトップだ。優れた投手と捕手を擁していなければ達成できない数字だろう。

 ところが実態は手放しで喜ぶような状況ではなかった。いや、もっと酷い。ご存知の通り、今年も巨人は捕手を育てられなかった。常に小林誠司(29)が批判されるという1年でもあったのだ。

 6月26日から28日の広島3連戦で巨人は、初戦5-14、第2戦6-8、第3戦2-4と、計26失点で3連敗の屈辱を味わう。スポーツジャーナリストの鷲田康氏(61)は、WEBマガジン「Sportsnavi」(8月2日)で「巨人正捕手争いに見える阿部慎之助の影 定まらない起用法と主力投手の“小林推し”」と題した記事で以下のように記した。

《単に投手陣の乱調だけでなく、小林のリードを“戦犯”として指摘する声が流れたのだ。
 そんな悪い流れを断ち切るために、高橋由伸監督が打った手が、次の中日3連戦からドラフト3位ルーキーの大城卓三と3年目の宇佐見真吾にマスクを被らせることだった》

 その結果を表にまとめてみた。だが、チーム戦力が向上した印象は乏しい。西武の森友哉(23)、岡田雅利(29)、炭谷銀仁朗の3人、ソフトバンクホークスの甲斐拓也(26)、高谷裕亮(36)の2人という成功例と比べてみると、明らかに見劣りしてしまう。

 よく指摘されていることだが、やはり小林は打率と本塁打も寂しい。阿部慎之助(39)の平均打率2割8分3厘、通算本塁打399本は別格としても、村田真一氏(54)でさえ通算打率は2割3分4厘を記録している。「打撃ではなくリードで信頼された名女房」より小林は打率が低いのだ。

 そして小林のリードだが、今年はスポーツメディアやファンだけでなく、フロントからも疑問を投げかけられた1年になった。

 セCS(クライマックスシリーズ)のファイナルステージで、広島に対して巨人は、アドバンテージの1勝を含め4連敗。その“戦犯”に小林のリードが挙げられたのはファンなら常識だろう。そしてフロントが炭谷の調査を命じたことにより、ファンの批判は正当性があると証明した格好になってしまった。

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