壇蜜さんは、役にぴったりの「きれいな耳」でした 壇蜜×筒井ともみ「食べる女」公開記念対談(上)

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映画「食べる女」公開記念対談 壇蜜×筒井ともみ(1/2)

 女性の本音としての欲望、“性”と“食”をリアルに描いた『食べる女』(新潮文庫)。その映画化を記念し、著者で脚本も手がけた筒井ともみさんを招いて、週刊新潮連載「だんだん蜜味」を拡大版としてお届けする。壇蜜さん出演シーンの裏話から、話はセックスにまで……。

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〈食べることと恋を楽しむ女たちを描くおいしい映画「食べる女」が9月21日に全国で公開された。

 この映画は、小泉今日子、鈴木京香、沢尻エリカ、前田敦子、広瀬アリスら豪華女優陣が競演する、食を愛する女性たちの物語。作家、小料理屋の女将、編集者に制作会社のアシスタントプロデューサーといった様々な職業の女たちが、それぞれに仕事や恋愛の悩みを抱えながらも、「食べること」を通してつながり、人生を切り開いていく。

 本誌(「週刊新潮」)に俳句やイラストと共に季節の食べものについて綴る「だんだん蜜味」を連載中の壇蜜さんは、この作品に女優として出演する。今回はホスト役として、原作者であり脚本も手がけた筒井ともみさんと、「食べること」と「性」の密接な関係をめぐって語りあった。〉

壇蜜 錚々たる女優さんたちのなかに加わることができて、恐れ多くも光栄でした。

筒井 壇蜜さんには、「耳のパーツモデル」をやっている2児の母ツヤコという役をやってもらったのよね。

壇蜜 不思議な設定ですよね。撮影前に筒井さんとお会いした時に、「すみません、耳をいい?」といわれ耳を触ってもらって(笑)。

筒井 とても薄くてびっくりした。役にぴったりの、静かできれいな耳でした。

壇蜜「静かな耳」って素敵な表現ですね。でも耳たぶが薄いのはけっこう厄介で、イヤリングがすぐ落ちてしまうんです。昔、銀座線に乗っていて、渋谷ではまだイヤリングが付いていたのに、銀座に着いたらなくなってた(笑)。

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