「山口真由」は2年で終止符… 人材流出が加速「財務省」の退職事情

国内 政治 週刊新潮 2018年7月19日号掲載

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大きかった財金分離

 97年組の一人で、現在、法政大学経済学部教授を務める小黒一正に、半減ともいえる同期の財務省脱出ぶりについて話を聞く機会があった。小黒によると、

「もちろん、そうした省内の客観情勢に嫌気が差したということもありますが、むしろ、我々新人にとって財金分離の問題のほうが大きかったですね」

 財金分離とは、98年6月に金融監督庁が発足したことを指す。

 前述のような様々な不祥事などを背景に、大蔵省の監督責任を問う声が高まった結果、同省所管の財政と金融という2つの政策部門を組織として切り離すことになったのだ。

「大蔵省は財政も金融も担当できるところが魅力でしたが、これが完全に分離されることになってしまった。まさに両方を抱えているところに魅力を感じて入ってきたのに、分離されたうえ、一度金融に出たら財政には戻れないノーリターンルールもできた。その決定が、我々同期の大蔵省を辞める大きな理由になりました」

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