NHK「緊急地震速報」にディレクターがTシャツ姿で登場 働き方改革の影響で……

社会2018年7月10日掲載

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タッ、タッ、タ、タイミングで

 サーフブランドの「Piko」のTシャツを着た、頭はボサボサの黒縁メガネ、バカボンのパパのような薄ら髭の男が座っていた。

「NHK千葉放送局の五十嵐です。地震発生当時、千葉局にはディレクターの私一人しかいませんでした。地震の発生した、タッ、タッ、タ、タイミングでは、こ、小刻みな……」

 画面には「五十嵐鐵嗣雅(※てつや)千葉局ディレクター」とテロップが現れるも、画面は千葉市中央区地震発生時の映像に切り替わる。その間、15秒――それを知ってか知らずか、五十嵐Dの声は続く。

五十嵐D:小刻みな揺れがありまして、その後大きく横にユーラ、ユーラと揺れるような時間が長く続きました。立ち上がって電話など取ろうとしていたら、少し目眩がするような感じがありました。その当時、鴨川市の方と電話で取材をしていたのですが、鴨川のほうもかなり揺れているようでありましたが、鴨川、千葉局、どちらもその現場では、モノが落ちたりというところまではありませんでした。以上、千葉局から伝えました。

――おそらくホッとしたと思われる五十嵐Dだが、東京のアナウンサーは許してくれない。

「えー、引き続き質問します。その後の揺れなどはどうでしたでしょうか?」

五十嵐D:……今現在は、揺れは収まっているようですが、その後、電話などしている最中も、少し微妙な揺れを感じることはありました。

「局内から外を見るような機会はありましたか?」

五十嵐D:すいません。外を見るような時間はございませんでした。

「しかし、揺れは強く、ユラユラとした揺れを感じたということですね」

五十嵐D:そうですね、横に大きく揺れ……。

「わかりましたっ! 千葉放送局から伝えてもらいました」

 五十嵐Dは、その声までも途中で打ち切られ、その後、番組が終了する午後9時まで2度とその姿を現すことはなかった。

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