夫婦でアンチエイジングのすすめ

食・暮らし

■夫婦でアンチエイジングのすすめ

女性の患者さんは何もかも
ひとりで頑張ってしまいがち。
加齢による不調はパートナーと
一緒に乗り越えましょう。

小林 浜中先生は女性の更年期障害の権威ですが、来院される方はおいくつくらいなのでしょうか。

浜中 女性の場合、48~52歳頃になると多くの方が閉経というライフイベントを迎えます。その頃に更年期症状を主訴に相談に来られる方が多いのです。

小林 主にどういった症状を訴えて来院されますか。

浜中 圧倒的に多いのはホットフラッシュ。季節や場所、時間に関係なく、突然、首から上がカァーッとなり、上半身に汗をかきやすくなる厄介な症状のことです。他には睡眠の質が落ちる、気分の波が大きくなる、抑うつになる、動悸、耳鳴り、めまい…。

小林 もし、そういった症状が出たら、何はさておき浜中先生に相談する…。

浜中 はい、ぜひ。でも、理想を言えば症状が出る前に一度、診せていただきたいんです。通常の健康状態、顔色、気分などを知っておくと、更年期障害になった時の診断はより正確になると思います。

小林 なるほど。では、女性はいくつ位になったら、一度、検査を受けた方がいいと、お考えですか。

浜中 更年期障害の症状が出る前ですから、できれば40歳になったら、定期的に検査されることをおすすめします。小林先生、男性の場合はどういうことが気になって、来院されるのですか。

小林 実は男性は自分が更年期障害なのかどうかはっきりとはわからない方が多い。ですから、きっかけは薄毛であったり、肥満や肌の老化であったり、意欲低下や抑うつ気分の方が多いですね。基本的に更年期障害の主な原因は男女とも、性ホルモンの低下によるものです。性ホルモンが低下すると男性も女性も異性に対する関心が薄れていく。女性は閉経してしまうと生物学的に自分のDNAを残すことができなくなるから異性に対する関心が落ちるのは仕方がない(?)。しかし男性の場合は精子を作る能力があるにもかかわらず異性に対する関心が落ちてきたら、それは更年期のひとつの症状と言えるかもしれません。

 浜中先生もおそらく同じご意見だと思いますが、私はできればご夫婦で一緒に受診されることをすすめます。

浜中 そうですね。今回、小林先生のクリニックと同じフロアに引っ越してきましたし。ご夫婦でいらっしゃる方が増えるかもしれませんね。

 女性の患者さんのなかには何もかもひとりで引き受けて、歯を食いしばって乗り越えようという方がいらっしゃる。女性の方が男性よりも責任感が強いのかもしれません。

小林 申し訳ありません(笑)。

浜中 そういう方には、「我慢しないで、パートナーと一緒に乗り越えましょう」とお伝えすることにしているんです。

小林 確かにその通りですね。うちのクリニックにも、奥さんに連れられてやってくる方が少なくありません。渋々やってきて、薄毛の問題が改善される。すると今度は、がぜんやる気になって、次にお腹の周りをすっきりさせよう、その次は洒落た服装をしてみようと意識が変わっていく…。奥さんも若々しくなったご主人を見て「うちの亭主もまだまだまんざらでもないわね」と見直してくれる。ご主人は奥さんの体調を気づかう余裕ができるようになる。 

 人は自分の問題が解決されるとパートナーの問題にも積極的にかかわっていけるようになるんです。ふたりの問題が解決されたら、一緒に食事や旅行へ行こうとなってくる。夫婦円満、家庭円満になる。医師にとってはこれほど嬉しいことはありません。

 加齢は自然なことです。加齢に対して100%抗うことは誰にもできません。ですから、いかによい歳のとり方をしていくことができるかが重要になるわけです。その時にひとりで立ち向かうよりも、勿論パートナーがいた方が心強いですよね。

浜中 おっしゃる通りです。パートナーと乗り越えることはお互いの信頼感を増すことにつながります。

小林 いつまでも元気で若々しく充実した日々を送りたいのが万人の願いです。それには多少なりとも努力なりお金なりをかけることが必要な場合もあります。そうして少しでも良い状態へ改善し、次にそれを保持する。昨今では医学の進歩もあって、さまざまなことができるようになっているわけですから、薄毛の改善、肌の老化を防ぐことなどにチャレンジするのは少しも後ろめたいことではありません。

浜中 ことに中年期以降、ご自身のライフスタイルは年齢とともに次第に数値に現れてきます。自分に対してどういう投資をしたら、心と身体の幸せにつながるのか。更年期を迎える前に準備をされることをおすすめします。

小林 抗加齢医学やアンチエイジングメディスンというと深刻に受け止める方もいらっしゃいます。しかし、もっと気楽に考えていただいても大丈夫です。うちのクリニックは歳を重ねていくことに対するさまざまな専門家がいる「コンビニエンス・クリニック」です。それこそ近所のコンビニに行くくらいの気分で受診していただいた方がいいかもしれません。昔から言うように「病は気から」です。平静な気持ちで楽しく人生を送れることこそがアンチエイジングなのではないでしょうか。

レベーターを降りてに行くと、浜中先生のウィメンズクリニック私のクリニック。ご夫婦で気軽にコンビニ感覚でいらしてほしいですね。


浜中聡子(Hamanaka Satoko)
北里大学医学部卒業。同大学院医療系研究科臨床医科学群精神科学修了。同大学病院などでメンタルヘルス医療に従事したのち、2009年「AACクリニック銀座」院長に就任。心身両面からのケアで「ウェルエイジング」を提唱。同院はこのほど「ウィメンズヘルスクリニック東京」として丸の内に移転した。

ウィメンズヘルスクリニック東京(旧AACクリニック銀座)
東京都千代田区丸の内1-11-1 パシフィックセンチュリープレイス丸の内10F
電話:03‒5224‒6661 http://www.womenshealth-tokyo.com
6月14日、上記に移転し、リニューアルオープン。ホルモンバランスに着目した女性医療を提供し、特に女性頭髪専門外来は日本一の臨床数を誇る。

 

小林一広(Kobayashi Kazuhiro)
1991年北里大学医学部卒業。同大学病院にてメンタルヘルスを中心とする医療に従事する。2014年「メンズヘルスクリニック東京」を開院。理事長として従事する傍ら、精神科医としての経験を生かし、積極的に心身両面からの治療に取組んでいる。


ヘアメディカルグループ メンズヘルスクリニック東京
http://www.menshealth-tokyo.com/

提供:ヘアメディカルグループ メンズヘルスクリニック東京
企画・制作 新潮社