徹子が思わず涙ぐんだピース・又吉の“家族焼肉”エピソード

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 18日(木)にOAされたテレビ朝日系「徹子の部屋」に、ピース・又吉直樹が作家として登場し、又吉家の食事にまつわる秘話が公開された。

 思わず黒柳が「泣いちゃうな私」と言いながら披露したのが、又吉が子供の頃の焼肉屋でのエピソード。「焼肉屋さんに行くとお母さんは『お母さんは2枚でいいから、あとはみんなで食べなさい』っておっしゃったとか」と黒柳が聞くと、又吉は「裕福ではなかったので、たまに行ったときは、カルビを2枚食べると母が『もうお腹いっぱい』って。僕は僕で気を使って、最初にお茶漬けを食べたりしてました。みんながみんなで小さな嘘をついて焼肉を成立させていたんですね」と笑った。

 そんな又吉だが、今は両親に恩返しが出来るほどになり、「母が還暦になったときに家族があつまって、姉の家族もふくめて、みんなですき焼きを食べようってなって」と親孝行な一面を語りだした。「僕の想像している母はカルビ2枚でお腹いっぱいっていう人だったんですけど、すき焼き食べてるとき、僕や姉が『年取ってもう、肉もそんなに食えんようになったな』なんて話している横で、両親が肉を延々と 食い続けてるっていう。最初は笑ってたんですけど、だんだん泣けてきましたね」と過去の母親の愛情に胸を打たれた様子だった。

 また先週刊行となった又吉の2作目『劇場』について話が及ぶと、黒柳は「ホントのこと言うと、わたし最後のところで泣いた」と告白。「『劇場』、シアターの劇場ですね。私ね、読みました。お父様のこと、お母様のこと、アナタ自身のこと、全部あのなかに入っているなって」と熱い思いを又吉にぶつけた。

 又吉の最新長編『劇場』は、30万部という異例の初版発行部数にもかかわらず、発売1週間で早くも緊急重版が決定。「オリコン週刊“本”ランキング」第1位も獲得し、好調な出だしを切った。

デイリー新潮編集部

2017年5月18日掲載

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