上告中の木嶋佳苗、参院選は福島瑞穂に1票 「人生で初めての投票でした」

社会週刊新潮 2016年8月11・18日夏季特大号掲載

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 東京拘置所の面会室に姿を現したのは、胸の谷間が目立つワンピースに、ミントグリーンのカーディガンを羽織った女性――。交際男性3人を殺害したとして1審、2審で死刑判決を下され、上告中の木嶋佳苗被告(41)である。最高裁の沙汰を待つ身ながら、支援者を通じてブログの更新を続ける異色の未決囚は、獄中から社民党の福島瑞穂副党首に1票を投じたという。

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木嶋被告の1票のおかげもあって福島氏は議席を守ることができたワケだ

 記者が木嶋被告を訪ねたのは7月29日のこと。

 近況を尋ねたところ、彼女が最初に口にしたのが先の参院選だった。

「未決囚は選挙で投票できるんです。私にとっては41年の人生で初めての投票でした。事前に看守から“投票しますか”と聞かれて、“します”と答えた人には投票用紙と二重封筒が渡されました。“外”でも一緒なんですか。へぇ……、投票箱があるんですね」

 声は高いが、上品で落ち着いた話し方をする。アクリル板越しに見る限り、肌つやは良く、髪も綺麗なボブカットに切り揃えられていた。逮捕時と比べると多少痩せて、表情も温和になったが、目の奥は笑っていないように見える。

 そんな彼女が投票したのは、比例区から出馬した福島氏である。

「福島さんは死刑廃止を推進する議員連盟で副会長をしていて、私にも何度かお手紙を下さいました。その縁で、彼女の記事が載った雑誌を“夫”に差し入れてもらっているんですけど、参院選前に発売された週刊新潮に当選が危ういと書かれていまして。それで投票することにしました」

 木嶋被告の1票のおかげもあって福島氏は議席を守ることができたワケだ。

 また、都知事選にも期日前投票をしたそうで、

「誰に入れたかは言えませんが、新潮や文春で色々と話題になった人です」

 となれば、スキャンダルばかりを振り撒いて落選したジャーナリスト氏だろう。こんな所でも女性票を獲得していたとは流石である。

■幸せ太り?

 ちなみに、彼女が語った“夫”とは、昨年3月に獄中結婚した60代の男性を指している。

「夫とは週1回は会いに来るという約束をしています。実は、結婚して体重が増えたんです。幸せ太り? ケンカすることが多いからストレスで太ったのかも。かなり歳が離れているので、夫の子供たちが私と同世代。孫が3人もいるんです」

 かつて、ブランド品や高級レストランでの食事、さらには有名フランス料理学校に通う様子までブログに公開していたセレブ趣味は相変わらず。現在のブログでも、知人にコットンシーツを差し入れてもらったと嬉々として綴っている。

「週刊新潮の『優越感具現化カタログ』に載っていた今治のタオルも手に入れました。もちろん、自分で買ったわけじゃないですよ。友人に手紙を出して届けてもらったんです」

 このタオル、1枚で3万円を超える高級品である。

 傍目には悠々自適な獄中ライフを送っているようにも思えるが、一方で、

「このところ夫の体調が悪くて心配です。それでも、週に1度は欠かさず会いに来てくれます。私の刑が確定する日も近いので……」

 事実、年内にも最高裁の判断が下される可能性はある。筋“金”入りの悪女と取り沙汰された木嶋被告は、“鉄”の扉の向こうで、その日を待っている。

「ワイド特集 鉄の女の『金』『銀』『銅』」より