相武紗季 夫の父は“二代目道仁会の大親分”

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〈結婚の相手を選ぶと言ったって、つきつめて考えてみれば、結局のところおみくじを引くような、銀貨の表か裏かを判じるくらいのもの〉(川端康成「雀の媒酌」)。さて「彼女」は、どんな「おみくじ」を引いたのだろうか――。5月3日に結婚した女優の相武紗季(30)。相手は36歳の一般男性ということになっているが、彼の育った家庭は「一般的」ではなかった。

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〈不器用な私を忍耐強く、愛をもって見守ってくれる彼と/温かく、笑顔いっぱいな家庭を築いていきたいと思います〉

 入籍当日、こう認(したた)めた直筆ファックスをマスコミ各社に送った相武。文面からは、かつて交際が取り沙汰されたTOKIOの長瀬智也に対する「未練」など微塵も感じられず、出会ってからまだ1年半弱だという新婚カップルらしい溢れんばかりの幸福感がヒシヒシと伝わってくるが、彼女が愛して止まないその〈彼〉とは、

「化粧品などを販売している売上げ約15億円の会社の社長です。決してイケメンではありませんが、礼儀正しい青年との評判を聞いています」

 と、芸能関係者が説明する。

「佐々木希やスザンヌ、中川翔子といったタレントに自社製品を使ってもらう宣伝スタイルで、この会社の化粧品は特に若い女の子に受けています」

 こうした芸能人人脈をどうやって築いたかといえば、

「彼は渋谷のクラブで働くなど『夜の世界』を渡り歩き、その流れで、2010年の『海老蔵暴行事件』で話題になった西麻布の会員制バーをオープン。このバーは海老蔵以外にもジャニーズ事務所のタレントがよく使う『隠れ家』になっていました」(同)

 このように、相武の夫は彼女との結婚以前から「華やかな世界」と接点を持っていた様子が窺えるが、彼には「別の世界」との関わりもあるのだった。

■「二代目道仁会」副会長

 知人が声を潜めて明かす。

「相武さんのご主人のお父さんはその筋の方で、彼が小さい頃に亡くなったそうです。彼自身がそう言っていたことがあります」

 暴力団関係者が続ける。

「彼の父親は、九州では泣く子も黙る指定暴力団『二代目道仁会』の副会長を張った大親分として、この世界では有名でしたよ。普段から『武器』を持ち歩くような武闘派として知られていましたが、20年ほど前、内部抗争の結果、亡くなったのです。自宅に帰ってきたところで、頭などを銃で撃たれるという衝撃的な事件だった。相武さんの旦那さんは、その時まだ中学生でした」

 さらに、相武の夫の出身地である福岡県で暮らす、彼のいとこにも確認したところ、

「確かに彼のお父さんはヤクザでした。でも、彼自身は優しくて、問題を起こすこともなかったですよ」

 相武の所属事務所は、

「全く分かりません」

 と、新郎の父親の「職業」を知らないという。

 そこで新郎本人に取材を申し込むと、代理人の弁護士がこう回答した。

「父親が暴力団員であったことは間違いありません。彼の生い立ちに関する詳細については、相武氏には伝えていないとのことです」

 どうやら極めて特徴的な「おみくじ」を引いた模様の相武紗季。兎にも角にも、相武の「先」に多くの幸が待っていることを願うばかりである。

週刊新潮 2016年5月19日号掲載

「ワイド特集 風薫る日に綱渡り」より

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