STAP騒動「小保方晴子」さんの現在 菓子店勤務、都内でおくる同棲生活

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 小保方晴子さん(36)は洋菓子店で働いていた。そして時おり雀荘を訪れては、フリーで打っている。しかし彼女が握るべきはパイではなく、フラスコや試験管ではないのか。

 なにせ、小保方さんのSTAP細胞は、あれだけ世間を、いや、世界を騒がせたのである。あらためて検証実験をしてもSTAP細胞は作製できなかったのに、「ありまぁす!」と言ったきりでは無責任きわまりない。いかなる事情があったとしても、だ。

 たしかに、彼女が2014年末に理研を退職するまで様々なことがあった。論文共著者の若山照彦山梨大教授との衝突。彼女の指導役だった理研の笹井芳樹氏の自殺。辞めてからも、早稲田大学から博士号を取り消されている。

 長い雲隠れののち、18年までに、『あの日』と『小保方晴子日記』を上梓した。そこには騒動のさなかの胸中や現実からの逃避行が綴られている。〈私の研究者の道は幕を閉じた〉という記述はあるものの、肝心の、STAP細胞の有無に関する記述はナシ。彼女は、“与党メディア”で都合のよい発信しかしていないのだ。

 そしていま、彼女は東京でひっそりと働き、趣味に興じる日々を送っている。もっと言えば、STAP細胞ではなく、同棲相手を見つけていた。パートナーと暮らす家から職場へと通い、帰っていくのである。

研究結果による決着

 さる事情通によると、

「同棲をはじめたのは、19年の初めころのようです。お相手は、小保方さんと同じく千葉県内に実家がある男性。彼が都内に購入した家に彼女が移り住んだ格好ですね」

 小保方さんはこの家から勤務先へと向かい、以前、披露していたような割烹着姿で働く。そんな生活を1年ほど続けてきたわけだ。

 仕事帰りにスーパーで買い物をすることもある。近ごろ日本でも人気の、アメリカ発のスーパー「トレーダー・ジョーズ」のエコバッグを愛用しているようだ。

 ちなみに雨の日には、彼女のお気に入りのブランド「ヴィヴィアン・ウエストウッド」の傘やレインブーツで通勤していた。

 彼女が新天地を手に入れた様子が見てとれる。さらには、たまに寄る雀荘では同棲相手の姓で呼ばれていた。“事実婚”状態といってもいいかもしれない。

 だが、2年弱で理研から4600万円もの研究費が支給され、なによりあの騒動では人が1人亡くなっているのだ。

 STAP細胞がないのならないと、一度、きちんと表明すべきではなかろうか。それをしない限り、“元”博士として“公人”であり続けることになる。

 医療ガバナンス研究所の上昌広理事長が言う。

「小保方さんはいまだに、STAP細胞がなかったとは明言していません。彼女の2冊は、どれだけメディアに虐げられ、信頼する人に裏切られてどれほど辛い思いをしたかに終始している。研究者として暖簾を出した以上、自らの思いを吐露するばかりでなく、研究結果によって決着をつけるべきです」

 そのあたりを訊ねるために、彼女に接触したのは昨年12月21日。くしくも、5年前に彼女が理研を退職したのと同じ日である。

 仕事を終えて洋菓子店から帰る道すがら、小保方さん、と呼びかけると、

「え、え」と目を見開き、

「違います、違います。え、なんですか」

 同棲相手の姓を出しても、

「違います。やめてください。本当にごめんなさい」

 そう繰り返すと突然走り出し、雑踏に消えていった。

週刊新潮 2020年1月2・9日号掲載

ワイド特集「窮鼠猫を噛む『女力』」より

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