反社と政財界の新たな疑惑…国家安全保障局長がパーティーで暴力団会長と同席

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着席式なのに飛び入り

 萩生田、西村両大臣はともかく、そんな「強面(こわもて)の反社」と国の安全を守る警察官僚の北村氏が「同席」していたとなれば、我ら庶民は何を信じていいのか分からなくなってしまう。そこで北村氏に書面で取材を申し込んだものの梨のつぶて。最近流行(はや)りのシュレッダーにかけて本誌(「週刊新潮」)の取材申込み書を処分したのではないかとの疑念が生じたため本人に直撃したところ、

「パーティーについて何も答えることはありません」

 一方の国士舘は、

「当日は、招待者以外にもお祝いに駆けつけてくださった方々が数名おり、お名前だけを伺い、急きょ座席を設けて対応しております。当該人物(暴力団会長)についても、身分・所属等の確認までは行わずに座席を設けた次第です」(理事長室広報課)

 さすがのNSS局長の情報網をもってしても、「招かれざる客」を察知することはできなかったということか。それにしても、「飛び入り反社」を着席式の宴席にノーチェックで招き入れてしまうような警備の緩いパーティーに、「安全保障のプロ」が安易に足を運んでいたと思うと、我が国の治安に一抹の不安が……。

 北村氏が真のプロならば、国士舘に「正しい危機管理術」を説いてあげてはいかがだろうか。

週刊新潮 2019年12月12日号掲載

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