木内みどりさんが“脱原発”に漏らしていた苦労 「市民運動ってなんて面倒くさいの…」

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「寄付の集まり…」

「市民運動ってね、ホント、面倒くさいんですよ」

 と語り続ける彼女がほとほとウンザリしたのは、今年9月に代々木公園で行われた集会直前だった。

「『さようなら原発1000万人アクション』と言って、その司会をここ4年くらい続けてきました。9月の集会も半年前に私が司会をやることに決まっていたんですが、数日前になって『他の人になったから』と。主催団体の中でも力関係があってそうなったらしいんですが、気分の良いものではありません。

 そのくせ、『木内さんが全く出なくなると、“何があったんだ”と騒ぎになる』から“ゲストスピーカー”になってくれと。でも私は、皆さんの前で意見を述べるほどの政治的主張もない。だから、断ったんですよ。そしたらね、『木内さんがいないと寄付の集まりが悪くなる』ですって。こういうのって自民党がやってる“客寄せパンダ”と同じじゃないかしら。私は単に利用されてるだけなのかなって、そこで本当に嫌になっちゃったんです」

 実は彼女、先の参院選の際、市民団体から出馬の誘いがあったそうで、

「『私には人生賭けて政治をやる覚悟なんてない』といくら断っても、『これだけ頼んでるんだから出るべきだ』と。そんなに候補がいないのか、っていうね――」

 市民団体諸君、“脱原発”前に“脱木内”を。

週刊新潮 2016年11月10日神帰月増大号掲載/2019年11月25日再掲載

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