テレビCM激減の「AKB48」 業界は「乃木坂46」「欅坂46」シフト

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“坂道”に仕事が

 こうした状況はファンの間でも認識されているようで、昨年「週刊ポスト」(2016年8月19/26日号)が“グループセットで9000万円~1億円”のCMギャラを報じた際には、“今そんな価値ないだろ”と自虐的な話題にもなった。

「今では、AKBの新規のテレビCMはゼロに近い。『グループ』としての広告はWEB限定公開ものの類か、AKBとコラボしたソーシャルゲームくらいですよ。全国的に知られたテレビCMでいえば、去年終了した『レイク』が最後ではないでしょうか」(芸能記者)

 その要因には乃木坂46や欅坂46ら、後発の“坂道グループ”の存在があるという。

「最近はCMオファーがあっても、運営側がAKBではなく乃木坂や欅坂に仕事をまわしてしまうと聞いています。坂道グループの露出を増やしたい意向でしょうね」(同)

新味がないAKB

 実際、乃木坂には白石麻衣や西野七瀬ら複数人が登場する「明治エッセルスーパーカップSweet’s」や「バイトル」のCMがあり、欅坂にもマスク姿の平手友梨奈らを前面に押し出した「コーワ 三次元マスク」の例がある。こうした仕事が、AKBに回されない状況ということなのだろう。

 広告業界としても、AKBよりは“坂道”の恩恵にあずかりたい、との思惑があるようで、

「作り手側としては、画面の華やかさを狙ってアイドルグループにオファーをするわけですが、AKBの子たちは認知度がありすぎて、新味がない。その点、“坂”の子たちを使えば、『誰?』と注目してもらえる。乃木坂がネズミに扮した『マウスコンピュータ』のCMなどはその最たる例でしょう。それだけAKBという存在がお茶の間に定着した、ともいえますが」(先の広告業界関係者)

 AKBもデビューからまもなく12年。10月末には渡辺麻友が卒業し、新陳代謝をはかるが、転がる“下り坂”からの脱却はなるか。

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週刊新潮WEB取材班

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