テレビCM激減の「AKB48」 業界は「乃木坂46」「欅坂46」シフト

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 いわれてみれば、見なくなった。かつて業界を席巻していたAKB48のテレビCMである。“国民的アイドル”で売った彼女たちの、終わりの始まりがついに――?

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 AKB48の“異変”は昨年からうかがえた、と指摘するのは、さる広告業界関係者である。

「ニホンモニターが定期的に発表している『タレントCM起用社数ランキング』という調査があります。2011年には19社に起用された大島優子がランキング1位で“CM女王”となり、翌12年には板野友美と篠田麻里子が揃って20社でトップだった。それ以下の位置にも、メンバーがランキング入りしていたのです。ところが15年にHKT48の指原莉乃、卒業していましたが大島優子が共に10社のCMに起用されたのを最後に、16年のランキングからはAKB勢が姿を消してしまっていたのです」

 最新の2017年上半期の結果を見てみても、14社でトップの広瀬すず、10社の綾瀬はるかや有村架純らが続くランキングに、AKB勢の名前はない。

 もちろん現在でも、川栄李奈が“織姫”を演じるauのCMや、島崎遥香を起用した「ハロウィンジャンボ宝くじ」のCMなど、卒業生が出演する例はあり、またローカルに目を向ければ、現役メンバーでも地方企業と組んだケースはある。

 だが、かつてカゴメの「野菜シスターズ」シリーズで見せたような、数人のメンバーたちが揃って登場する全国区CMは見かけなくなったのは確か。前田敦子や渡辺麻友らが世の殿方を元気づけた「WONDAモーニングショット」(アサヒ飲料)も、昨年からビートたけしや劇団ひとりバージョンが放送されている……。

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