元独代表FW「ポドルスキ」に年俸6億円 “神戸”の思惑は

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 神戸の地に“6億円の男”が降り立った。

 その男、ルーカス・ポドルスキ(32)は、元ドイツ代表FWで背番号10を背負っていたストライカー。ドイツは2006年、10年W杯で3位、14年には優勝を果たしているが、彼はこの3大会にいずれも出場した、世界的なスーパースターである。

 大手紙デスクによると、

「ヴィッセルとは、2年半の契約で、年俸は約6億円になります。住居や車などはチームが用意しますし、税金もチームが払う。実質的には年間で12億円ほど掛かるのだそうです」

 7月6日、ポドルスキは関西国際空港から神戸空港まで、高速船で30分のところをヴィッセルが用意したチャーター機で移動。滑走路にレッドカーペットが敷かれ、1000人ものサポーターが歓待した。

「W杯時と比べると明らかに太っていて、トレーニング不足は否めませんが……」

 とスポーツ紙記者。

「他にも、彼が活躍するにはいろいろと障害がありますよ。29日デビューとのことですが、日本独特のジメジメした猛暑に短期間で適応できるでしょうか。それに、今の神戸の監督はブラジル人で、在籍する外国人選手3人もブラジル人。そこに、ドイツ人の彼がポンと入って、ピタッとはまるとは思えません」

 空港からホテルに移動したポドルスキは50社120人の前で記者会見。その様子は日本のみならずドイツにも生中継された。

 スポーツライターの大塚一樹氏の見立てでは、

「ヴィッセルの経営母体である楽天の『楽天市場』は、一度失敗したヨーロッパへの再進出をうかがっているとのこと。楽天は、来季からスペインのFCバルセロナのスポンサーになりますが、今回のポドルスキ獲得も、そのプロモーションの一環と言えそうです」

“お買いものパンダ”ならぬ“客寄せパンダ”?

週刊新潮 2017年7月20日文月増大号掲載

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