韓流アイドル「TWICE」になぜか3人の日本人 再ブームの狙い

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■中国の報復措置

 加えて、韓国の若年層には日本のアイドルへの憧れもある。日本人メンバーがいるからといって不買運動が起こることもないという。

「韓国の音楽市場は日本の20分の1と非常に小さい規模のため、海外進出が大前提。メンバーは皆、外国語の習得に熱心で、日本でブレイクした『KARA』や『少女時代』も、通訳なしで音楽番組にも出演した。カタコトでも日本語が操れることがヒットへの近道だから、日本人を加入させるのは、韓国側にもメリットが大きいのです」(同)

 背景には、韓流ブーム再来を狙う韓国音楽業界の事情もある。昨年、韓国がTHAAD(高高度防衛ミサイル)の配備を決めたことで、中国政府は報復措置として韓流アイドルの締め出しにかかったのだ。

「中国国内のテレビに出演する韓国人アイドルの顔にモザイクがかけられたり、出演が決まっていたドラマを降板させられたり。そこで、韓国では再び日本進出をねらっているのです」(同)

“逆輸入アイドル”たちも、国際政治のパワーゲームに翻弄されているのだ。

ワイド特集「悲劇の縦糸 喜劇の横糸」より

週刊新潮 2017年6月8日号掲載

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